悪役王女の薔薇色の瞳は何も映さなかった。

麻生燈利

第1話 グレースの薔薇色の瞳


 彼女は薔薇色の瞳で世界を見渡している。

 民が苦しめば心から涙し、民一人一人の幸せに関われないことを後悔し、国の結界をただひたすら守る。


 彼女が使役する精霊は、光の精霊を頂点として、水、風、闇、火、土。


 自然と生き、光に営み、闇に休む。当たり前の時を紡ぎ、繰り返し繰り返し円環を描く。




 ***




 渓谷に巣食う黒毒竜の数の多さに絶望は隠せない。

 討伐部隊も、もう限界だ。




「――――終わりにしなくては、」




 祖国を救うには、黒毒竜を壊滅させなくてならい。


 だが、このままだと万が一にも無事には帰れない。


 このパーティでただ一人のヒーラー、白魔法師のグレースは魔力が尽きかけていた。


 もう、回復魔法が使えない。

 仲間が傷付き戦う姿。狂暴な暗黒竜が荒れ狂う。


 グレースはその薔薇色の瞳に絶望を映した。


 やっとの思いでたどり着いた黒毒竜の最後の砦。

 その真相が明らかになった。


 洞窟の中に真っ赤に燃える炎の魔法陣が敷かれている。

 黒毒竜はそこから無限に湧き出る仕組みだ。

 先に討伐に出た父王の軍隊が帰らなかったのは、このせいだろう。


 魔法陣が敷いてある場所にさえ行ければ、その炎を消すことができるはず。




 聖騎士アルベールは障壁に魔法力を全て使い、グレースを庇って黒毒竜の毒に侵された。

 皮膚が爛れ、荒い息をしている。


 黒騎士カイは、斬っても斬っても湧き出る黒毒竜に体力を削られていた


 水の魔導士イシュタルは、炎の結界に阻まれ魔法が使えない。

 イシュタルの本性がいくら白龍神だとしても体力には限界がある。

 レイピアで黒毒竜に挑むが、魔法を封じられた彼女も成すすべがない



 それなのに、白魔法師であるグレースは自分以外の存在を傷付けることはできないのだ。


 白魔法は生命を守るために存在する。だから、暗黒竜だとしても命は奪えない。

 グレースが剣を握ると、その剣先けんさきは刃を無くす。




 命と引き換えならば、広範囲をグレースの結界の内に閉じ込め、範囲内の敵を樹木に変えることができる。


 命を奪う魔法では無いが、敵は無力化する。


 炎の結界も打ち消すことができるだろう。





 肉食の竜は涎をたらし、容赦なく襲い掛かってくる。

 これ以上は持ちこたえられない。

 仲間を、国民を死なせるわけにはいかないのだ。



 グレースは最期の魔法を使うことを決意し精霊を召喚した。

 ここでグレースが倒れても、イシュタルが必ず魔法陣を無効化してくれるはず。




 グレースは両手を組み祈りを捧げた。

 白く複雑な魔法陣が空中に描かれる。

 循環の大地、清麗な水、薫る風、神聖なる光、浄化の炎、静かな闇、この魔法陣は世界を現わしている。



 グレースは最期の魔法を薔薇色の瞳に焼き付けた。



 白魔法は精霊を操る結界魔法である。

 大地の精霊を頂点とし、水、風、光、火、闇。

 人間の良心を具現化したような輝きの六芒星が魔法陣の上に重なった。


 グレースは詠唱する。自身の命と引き換えに、この渓谷一帯を聖域とするために。

 聖なる循環、邪悪さえも浄化する白い陽炎かげろうが立ち昇った。


「全てをして、ここを聖域とする。混沌は浄化され大地が受け入れる。感じてほしい……」




 不意に口が手で覆われ詠唱がさえぎられた。

 聖騎士アルベールだ。




「駄目だよ。グレース、それは僕が敗れてからにしてくれないと」




 聖騎士アルベールが黒毒竜を生み出す魔法陣に向けて駆け出す。光が彼の全身を包んだ。





 ***






 聖騎士アルベールには生まれた時から魔法の素質があった。

 そのため聖騎士団に所属し、幼くしてトロムの女王になったグレースの護衛騎士となる。


 トロム国は白魔法師が代々女王となり、強固な結界で国を守っていた。

 その結界の要となるのが、亡き母親の精霊を譲り受けた女王グレースである。


 大変重要な役目だが、この世界で魔法を使える人間は数が少ない。

 光の属性の魔法を使う、アルベールが適任であるのも事実だった。






 アルベールが着任した時、まだ八歳だったグレースは、子供にしてはやや大人びた顔立ちをしていた。


 瞳は薔薇色であるが、髪は黒に近いグレーで、なによりも切れ長な釣り目をしている。



 その容姿のせいで、心無い人に『悪役王女』と呼ばれていた。


「可愛い女の子なのになぁ」


 十四歳のアルベールは、お調子者と呼ばれるような性格のため、グレースをせっせとかまって笑わせるのが日課となった。


 アルベールは知っていた。彼女の笑顔が可愛らしいく、誰よりも純粋な心の持ち主であることを。








 成長したグレースは、どこからみても完璧な淑女で常に自分に厳しい人だった。

 キリリとした顔立ちをしていて、美しいという事がこんなにマイナスに働く人はグレースだけだと思う。




 慈愛の魔法で国を守る気高い悪役王女。

 そんなはずは無い。彼女は浮世離れしているだけだ。

 彼女の使役する精霊と同じ性質なんだろう。





 時々アルベールは考える。

 淡い色のドレスは似合わなくて、黒や臙脂が似合う女王。

 妖艶な体に少女のような心は本当にずるい。

 どきどきして、こちらの心臓が持たないなと。









 グレースが十八歳、アルベールが二十四歳になった頃、国を揺るがす大災害が起こった。

 この世界の害獣である黒毒竜が国境の渓谷を占拠したのだ。



 川の水は汚染され、毒に侵され病気になる人が続出し、このままでは国が立ち行かなくなる。



 そのため、隣国の白龍神の国より、水の魔導士を招き討伐隊を結成した。




 白魔法師女王グレースを筆頭に聖騎士アルベール、オアシスの魔導士イシュタル、トロム国に留学中だった黒騎士カイが討伐隊に加わり、国境の渓谷に向かう。










 北大陸に生息している翼の無い黒毒竜が、なぜ西大陸に発生したかはわからない。

 渓谷の奥に進むほど、黒毒竜の群れの数が増える。



 一頭ではそれほど手ごわくなくても、黒毒竜が無限に湧いてくるため討伐は難航を極めた。それでも、少しずつ前に進み発生源を突き止めた。




 そこは渓谷の奥深く、洞窟のある場所だった。




 いよいよ討伐かと思われたときにアルベールはグレースにそっと耳打ちをした。少し二人きりになりたいと。


 ここまで、アルベールはグレースを良く守ってくれた。

 なんとなく好意も感じていた。


 岩陰に隠れてアルベールはグレースの唇に触れる。

 いつもは、愉快な兄のようなアルベールが真剣な顔をしていた。



「グレース女王にお願いがございます」



 言葉の丁寧さとは裏腹な、男らしい艶っぽい声と仕草。グレースはその豹変ぶりに驚いて、しどろもどろになる。


 アルベールはそんなグレースの腰に手を回し、力強く引き寄せた。



「この討伐が終わって、生きていたら褒賞として女王との結婚を望みます」



「結婚?」



「本当は、お嫁に来てほしいけど、貴女が国から離れらないのはわかっています。勉強もするし国家のために最善を尽くすことを約束するので、僕と結婚していただけませんか?」




 粉屋の息子に生まれた彼は、十歳までは両親と妹と暮らしていた。

 時々、話す庶民の営みはグレースには愛しくて、憧れるような生活だった。

 そして、密かに夢を見ていた。お庭の付いた小さな家でアルベールと暮らすこと。


あたくしと結婚したら、自由はありません。そして、国民の幸せを一番に考えなくてはならなくなる」


「それでも、僕は君の幸せが一番だなぁ。だって国民が幸せなら、君も幸せだろう?」



 グレースは薔薇色の瞳から涙を溢れさせる。その瞳には大好きな人が映り喜びに震えていた。






 ***





 渓谷の黒毒竜の群れは凶暴さを増し、総数は五十を超えようとしていた。



 光の魔法の詠唱をしながら聖騎士アルベールは走る。その後をグレースの使役している精霊アクアが追って行く。


「アルベール、アクア」


 グレースは危険を冒す二人の名を叫んだが、二人は振り返りもしないでまっすぐ駆けていく。


 追い駆けようとしたグレースをイシュタルが止めた。



「アルベールを助けたい?」


「助けたい。あたくしはどうなってもいいから、アルベールを助けて。お願い」


「グレース、奇蹟を起こしましょう」




 この戦いで女神はグレースに微笑んだ。


 イシュタルは白龍神であり、神聖なるドラコカードの使い手なのだ。

 タロットカードに似た神の力を呼び寄せるそのカードは、白龍神イシュタルの魔法を司る。


「グレース。私に魔力を頂戴。貴女は循環させることが得意なはず。だからわたしの体に貴女の魔力を充満させて」



 グレースは体を流れる魔力をイメージしイシュタルに流し込む。

 アルベールを助けたい一心だった。

 アルベールが無事なら、すべての魔力を失ってもかまわない。



 強い気持ちが奇蹟を起こす。



 イシュタルはグレースの両手を両手で包み込み、炎に封じられた魔法力の代わりに、自身を媒介にしてグレースの魔力をカードに込める。



 空中にドラコカードが浮かび上がった。



 イシュタルは自らの防御は捨て、毒からグレースを庇いカードに力を込め続けた。


 黒騎士カイが二人の元に駆けつけ、向かってくる黒毒竜を斬り捨てる。


 カードがある一定の形態を取って並び始め、大きな『ビラミッド』スプレッドを形成した。

 グレースは自身の魔力がどんどん吸い上げられ、ビラミッドを構成していくのを感じる。



創める者ジョーカー』を頂点として、大アルカナ、青龍、翠龍すいりゅう紅龍せきりゅう、白龍、全てのカードで展開される『ピラミッド』は最上位の回復魔法だった。



 カードは回転し青空高く舞い上がる。


 グレースの力の象徴である、真っ白な陽炎かげろうが一体に飛散し、大地から力が湧き上がった。


 グレースの魔法力は0になり地に膝を付いたが、パーティ全員の体力と魔法力が回復する。




 聖騎士アルベールは黒毒竜を交わしながら炎の魔法陣に到達した。

 魔法陣の真ん中には媒介として、子供の黒毒竜が鎖で磔にされている。しかばねの心臓を炎が貫き、不気味な大穴が地下に通じていた。


むごいことを」


 アルベールは聖剣に魔法を込め、光を纏う剣で鎖を切り裂く。


(……炎には水の力が必要でしょう……)


 精霊アクアがアルベールの聖剣に祝福をした。

 アルベールが水の力を得る。

 生贄を磔にして燃え盛る炎を一太刀した。



 炎は掻き消され、渓谷の水の気質が充満する。





 イシュタルは水の力が戻るのを感じた。


 その一瞬で水の魔法を放つ。


 渓谷に流れる水が氾濫し黒毒竜を襲った。

 荒れ狂ううずが、次々と黒毒竜を飲み込んでいく。






 水はグレースたちにも押し寄せたが、空気の層に守られたグレースは目の前の凄惨な光景を眺めていた。

 神の力は恐ろしい。

 普段は優しいイシュタルでも周りを巻き込み大災害を起こす。河下の人たちは上手く逃げられただろうか。


 辺りは水にさらわれ静寂に包まれた。

 細く流れていた川は谷を飲み込み大きな湖となる。

 水没して何もない景色。

 水に浸かった樹木の天辺部分が所々に見えた。



 水の層に包まれ湖に浮かんでいたグレースは、引き寄せられるように谷の上に引き上げられる。


 カイもアルベールも無事だった。



「わたし達は賭けに勝ったわ。人間の魔法力を吸い上げられるって初めて知った。一か八かだったわ」



 水であふれた渓谷は運河となり海へと続く。



 イシュタルは山のいただきから神体化し、トロム国首都ロマスクブールへんだ。腕にはグレースたちを守るように抱いている。




 神体化したイシュタルが通る先々で、毒に侵された川や井戸が浄化された。

 ロマスクブール上空を一周すると、たちまち網のような水路が街中に広がり、噴水や高い給水塔が築かれる。


 空に突き刺さる針のように聳える、給水塔の最上階にイシュタルが降り立った。




 街のいたるところから水のせせらぎが聞こえる。

 その音は静かで美しい歌声のように響いていた。

 一瞬にして下流の村を飲み込むような激流を生んだ魔法とこの魔法は同じ神が施したもの。


 大きな力には犠牲がつきものだ。

 グレース薔薇色の瞳で憐れみの涙を流す。

 ちっぽけな自分は、結局のところ何も成せない。



 人々の歓声は遅れてやってきた。

 目の前に起こった奇蹟に思考がようやく追い付いたのだろう。


 それを見ていたら、不意に体を引き寄せられた。

 顎に手が掛かり上を向かされる。



 そこには、アルベールの笑顔があった。

 柔らかなヘーゼル色の瞳が語り掛ける。

 約束の返事を求めていた。


「グレース。愛しています。僕と結婚してください」


 迷う必要は無い。

 アルベールは聖騎士だ。

 守られなければ何もできない、女王の結婚相手として反対する者はいないだろう。


 できる事なら、只の女性として嫁ぎたかった。

 わかっている。

 そのささやかな望みは自分が持ってはいけないものだと。



「貴方と結婚します。あたくしは女王だから大変だと思いますが、―――よろしくお願いいたします」


「ははっ、グレースらしいな。女王様と王様は明日からにして今日は恋人として一緒に居ない?」



 グレースの薔薇色の瞳が愛を求める色に染まった。

 生まれてから初めてかもしれない。

 それと同時に自分勝手な自分を責めた。


「その顔はOKって事でいいかな。ちょっと待っててね」


 アルベールは近くで見守っていたイシュタルとカイのほうを見た。


「魔法とかで、何とかなんない?」


 イシュタルは美しい笑みを浮かべた。


 グレースに歩み寄り、戦闘用のボロボロになった服をポンと叩いた。

 たちまち、町娘が着るようなドレスに変わる。


 ついでにという感じでアルベールの軍服を叩く。

 やはり、普段着のような服に変わる。

 聖剣は飾り気の無い木製の鞘に収まっていた。



「今から一日、私の歌がとどく範囲の国民がグレースとアルベールの顔を忘れるわ。楽しんできなさい」



 白龍神は人間界では技芸の神であり、イシュタルは高名な歌い手である。

 そのイシュタルが尖塔から高らかに『忘却のうた』を歌い上げる。


 次の瞬間、グレースとアルベールは街中に居た。


「何がしたい?」

「結婚式を挙げて、アルベールのお嫁さんになりたい」

「OK、任せて」


 アルベールと二人で指輪と小さな花束を買って教会に行く。

 そこで、二人だけの結婚式を挙げた。


 教会の神官も道行く人誰もグレースに気付かない。

 今日だけは全ての枷を投げ捨て、幸せな花嫁でいられた。


 神に夫婦の誓いはすませている。

 王族としては失格だが、グレースはアルベールと本当の夫婦になり結ばれた。



 グレースの薔薇色の瞳にはアルベールだけが映っていた。









 幸せな一日はあっという間に過ぎ去る。


 王宮に戻ったグレースとアルベールはしきたりに沿って婚約、結婚と手順を進めていた。

 アルベールはもともと神学校で政治の勉強をしていたので、帝王学に関しては順調に受講が進んだ。



 数か月の月日が経つ。


 イシュタルとカイは王宮に留まり、グレースの良き友人として過ごしていた。

 ただ、日に日にイシュタルの生気が無くなり疲弊していく。

 また、夜中に神体化して給水塔より飛び立ち外泊をすることも増えていた。


 そんな中、グレースに妊娠の兆しが表れ、王宮の侍医じいの診断で妊娠が確定した。


 アルベールも喜んでくれグレースは幸せの絶頂に居た。


 アルベールはお目付け役にこっぴどく叱られていたが、そのお陰で結婚式が早まることになった。

 イシュタルもカイも喜んで結婚式に出席してくれた。



 グレースは両手でお腹を押さえ、我が子のぬくもりに、その薔薇色の瞳を幸せに細めた。






***







 それは結婚式が終わった夜だった。

 イシュタルが給水塔で毒を煽って死んだのは。


 どこからともなく、イシュタルの双子の弟が現れアルベールに向かって言う。


「イシュタルの婚約者であったお前の裏切りのせいでイシュタルは死んだ」


 アルベールもカイも誤解だと言う。


 アレナ皇国は双子の白龍神が治める国。神官イグアスもまた神だった。



 アルベールは神に死の呪いをかけられる。

 グレースの結界内では守られるが、一歩でも結界を出たら即死するだろう。



 アルベールの言い分は何一つ神には届かなかった。

 恐ろしい形相でカイとアルベールに襲い掛かる。


 グレースは白魔法で精霊を召喚し、神官イグアスを結界の外に弾き飛ばす。


 全てがもう手遅れに思えた。

 イシュタルは居ない。

 グレースはアルベールの裏切りに心が乾く。


 グレースの薔薇色の瞳はガラスのように何も映さない。

 渇いた瞳は二度とアルベールを映すことはなかった。











 アルベールは国王になり善政を敷いた。

 少しでもグレースの役に立ちたい。

 その一心で今日まで来た。



 アルベールはグレースを裏切ってはいない。

 イシュタルとは気の合うだったのだ。


 弟に偶像を押し付けられ疲弊しているイシュタルを国外に連れ出しただけなのだ。


 イシュタルの恋人はカイである。


 白龍抻イグアスはどうしても認めない。

 アルベールの呪いが解けることは無いだろう。




 今日も白魔法の結界が国を守っている。

 あれだけの事があってもグレースは力を失わなかった。




 ――――強い人だと思う。



 Fin



この物語は、拙作の『インティ・ゴールド』の番外編です。

この物語が始まる前にこんな事がありました、というお話となります。


 アルベールとグレースはどうなったか、イグアスはどうしちゃったか、本編はこちら↓

※但し、グレースとアルベールは脇役なので後半にならないと出て来ません。


https://kakuyomu.jp/works/16818093078418095919

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悪役王女の薔薇色の瞳は何も映さなかった。 麻生燈利 @to_ri-aso0928

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