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悪役王女の薔薇色の瞳は何も映さなかった。

悪役王女の薔薇色の瞳は何も映さなかった。

麻生燈利

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★24
9人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • 晴久
    689件の
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    ★★★ Excellent!!!

    読み終えてわかる、グレースもまた“主人公”だった。

    “悪役王女”と呼ばれながら、誰よりも民を思い、ひたすら国を守り続けた白魔法師グレース。

    美しさが誤解を呼び、強さが孤独を深くする――そんな彼女が歩んだ「幸福」と「絶望」が描かれた【本編:ソル・インティアゴールド - 夜の神は魔術師に導かれ金色の龍を探す -】のスピンオフ作品です。

    本作は“悪役王女”の裏側にある、本当は誰よりも優しく、繊細な一面を持つグレースの姿を掘り下げた物語。

    討伐戦の迫力、仲間との絆、そして一瞬だけ訪れるかけがえのない幸せ――
    本編を読了した身としては、「いや、この人ほんとに脇役で良かったの?」って思うくらい、グレースも、アルベールとの恋愛も魅力的でした!

    彼女が主役の、こんなに素敵な短編を描いてくださって、本当にありがとうございます。

    本編読了勢には刺さりすぎる、少し切ない余韻の一作です。

    • 2025年11月29日 11:01