“悪役王女”と呼ばれながら、誰よりも民を思い、ひたすら国を守り続けた白魔法師グレース。
美しさが誤解を呼び、強さが孤独を深くする――そんな彼女が歩んだ「幸福」と「絶望」が描かれた【本編:ソル・インティアゴールド - 夜の神は魔術師に導かれ金色の龍を探す -】のスピンオフ作品です。
本作は“悪役王女”の裏側にある、本当は誰よりも優しく、繊細な一面を持つグレースの姿を掘り下げた物語。
討伐戦の迫力、仲間との絆、そして一瞬だけ訪れるかけがえのない幸せ――
本編を読了した身としては、「いや、この人ほんとに脇役で良かったの?」って思うくらい、グレースも、アルベールとの恋愛も魅力的でした!
彼女が主役の、こんなに素敵な短編を描いてくださって、本当にありがとうございます。
本編読了勢には刺さりすぎる、少し切ない余韻の一作です。