薔薇色の大学生活が遠のいた件
白千ロク
本編
大学デビューを済ませたあとの薔薇色の
『オレたち友達やめないか?』と。なんでもないことのようにさらりと言うのは練習の成果である。
「言っている意味が解らない」
美しい尊顔は眉を顰めた形となっていたが、オレはこの幼馴染のお蔭で残念な学校生活しかおくれなかったのだ。大学ぐらいは楽しく過ごしたいと思うのはなんら不思議なことではない。
もう伝達係は嫌なんです! 断ればいいとお思いだろうが、断ったら断ったで面倒くさいことになるんだよ! 泣かれようものならもっと面倒だからな。こちらが悪者になるしかないんだから。
コイツはオレの苦労を知らないからしれっと隣にいるが、もういい加減離れてもいいだろう。引っ越してきて不安なところに最初に声をかけたのがオレだっただけで、隣にいるのはオレでなくてもいいわけで。甘えはもう通用しないんだと思い知るがいい!
お前といるとオレがモテないんだと声を出すと鼻で笑われたんだが、人のことをバカにするのはやめよ? オレの心はズタズタだよ?!
「友達はなっているんであって、なってやるというものではないでしょ?」
「なんでオレが諭されてるんだ?」
「わけの解らないことを言い出したからだよ」
頭を小突かれて、ほら行くよと手を引かれるが待て! 話は終わってないって!!
は? 冗談は寝て言えだって? いや、冗談じゃないから! 人の話を聞けってば!
あ゛ー!! また話を流されたー!
予想通りこうしてオレの薔薇色の大学生活は遠のいたが、次は負けないからな!
(おわり)
薔薇色の大学生活が遠のいた件 白千ロク @kuro_bun
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