エピローグ

事件の終息

事件から数週間後、街は再び平穏を取り戻していた。

犠牲者を追悼する式典が行われ、住民たちは日常の生活に感謝していた。

カイは王国の魔法審問所で報告書をまとめていた。

彼の机には、影の魔物に関する古代資料が並んでいた。


「影の魔物は消滅したわけではない……封印は強化されたが、完全に終わったとは言えない。」


次なる手掛かり

カイは調査を続ける中で、影を操る力を持つ者が他にもいる可能性を示唆する資料を発見していた。

それは、アレインが語った「影の末裔」に関する記録だった。


「まだ見ぬ脅威が存在している……次はどこで、誰がこれを利用しようとするのか。」


フェリナとの再会

一方、フェリナは自身の研究を新たな方向に進める決意を固めていた。

影の魔物に関する危険性を深く理解した彼女は、魔法をより安全に活用するための錬金術の改良に取り組んでいた。

ある日、広場でフェリナと再会したカイ。


「影の魔物は本当に終わったの?」


フェリナが尋ねると、カイは静かに首を横に振った。


「まだ終わりではない。だが、次が来ても、私は必ず立ち向かう。」


カイは夕暮れの広場を後にしながら、次なる闇との戦いを心に誓った。

影の伝説はまだ続いており、彼の戦いもまた終わることはない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

影を喰らう者-魔法審問官カイの事件簿 三坂鳴 @strapyoung

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画