第3話 鉱物霊
神社に敷かれている玉砂利とか、持って帰ってはいけないという話、聞いた事ある?
石や自然の物には「鉱物霊」ってのが宿っているとか、神社やお寺の石には多くのその場に来る他の人たちの願い、特に「厄除け」に来る人が多く、その払った厄を石と共に持ち『帰る』とかなんとか・・・・・・
後はなんらかの願い、想いを込めて来る人の「生霊」だとかと繋がっちゃうとかなんとか・・・・・・
死者の霊ってのはその瞬間の「念」がシンプルに反映しやすくて、一途な思いが強ければ強いほど此の世に執着しがちだそうで、生霊の方が質が悪いって言うじゃない?その理由はシンプルじゃないって意味なんだって。
古杣さんが霊聴の際に良く言う事なんだけど、人の頭の中って色々と廻り巡ってるじゃない?
毎回シンプルに「これはこうで、次はこうで~」なんて、順番じゃなく同時進行だったり、今、目の前の出来事とは全然関係ないこと考えちゃったりするよね?
死霊ってのはそのモノなんだけど、生霊ってのは分身とかドッペルゲンガーみたいな感じで、変な意味で無自覚な存在。梓さんがマヨヒガ屋敷内で使っている『幽魂剥離』と似た感じが発言しちゃって・・・あ、ようは無意識化の幽体離脱って感じね。
その意思だけを持ち帰ってしまい、その「願い」「思い」って・・・どんなだと思う?
世の中には変な人も多いよね。神様に願うソレ。
みんながみんな「心願成就」とか「家内安全」「無病息災」「商売繁盛」とか願ってるとは限らないよ。
例えば
「殺人成就」「完全犯罪」「民族浄化」そして「
もっと分かり易い事例で言えば藁人形を釘で打ち込む「丑の刻参り」は有名よね。
そんな願い、想いは、絶対に持ち帰りたくない「念」であり、そんな生霊なんて最悪だわ・・・・・・
・・・で、あからさまな「貴船神社」からとかはそもそも何かを持ち帰ろうとは思わないだろうけど、その辺の自然の物って、どうかなんて分からないよね。
「河」「蛇」「沼」「釜」とか、その字が入っている土地には気を付けた方が良いと言われていて、どうしても水回りの土地は地盤が緩く地震大国の日本では「液状化現象」も起きやすい。川の水流も人間の都合に合わせて曲げて変えられたりしてるし、災害が多いって意味で気を付けた方がいいの。
そんな、どうしても天災が多い場所はその不幸を利用した犯罪も多く、空き巣やら暴力、中には殺人も・・・・・・
現代でもどこでも被災直後の地では、そういった人的被害が付き纏っていて最悪な状況で最低な人間ってのは、いつの時代でもいるのよねぇ。
~言霊~ 👻『お帰りなさい』🧂 7,676文字 【心霊カンパニア外伝】 カクヨムコン10短編🌟 白銀比(シルヴァ・レイシオン) @silvaration
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