第1話
どかんと大きな音が鳴る。ぐわんとした振動が背中を押す。
その不快感に叩かれるようにして、私は朦朧とする意識の中、やっとのことで薄目を開けた。
まず目に入ったのは、四角く切り取られた茶色い天井。天井というよりも岩肌かな。それがだいたい視界の真ん中、半分くらいの広さを占めている。なんでそれが四角く見えているのかと思ったら、その岩肌と私の間を、窓枠が仕切っているからだ。
いや、窓枠というより、出入り口みたいなものかもしれない。扉みたいなものは見えないけど、そこには四角い枠だけがある。まるで、スライドドアを開けっ放しにした玄関の向こう側を見ているような感じ。
というここは、私がいるここは室内? そう思った時、やっと首が動いた。微かに痛みを感じるけど、我慢できないほどじゃない。
見渡してみると、そこはすごく狭い個室だった。一面を黒い壁が覆っていて、腕を伸ばしたら触れそうなくらいに窮屈な空間。その中央にあるゴツゴツした硬い椅子に、私は座らされているみたい。背中を引っ張られるような感覚があるから、多分座ったまま寝転んでる。ということは、この個室自体が傾いている?
そんなことを考えていたら、また大きな音が鳴った。何か硬いもの同士が、すごい勢いでぶつかるみたいな音。それと同時に身体が揺れて、椅子に背中が擦れて痛い。
でもそんな痛みなんてすぐに忘れるくらい、私はドえらいものを見た。四角く切り取られた視界の中に、大きな大きな骸骨が見えたんだ。
骸骨と言っても、学校にある骨格標本みたいなものじゃない。私の遠近感が狂ってなければ、多分それはものすごく大きい。人間なんて比じゃないくらいのデカさの骸骨。それがなんと、元気に動き回っていた。
「……は?」
その骸骨は、何かにぶつかったようにふらりとよろける。体勢を立て直そうとしているみたいだけど、そこにすかさず、赤い塊がぶつかってそいつを吹き飛ばした。視界からは一瞬にしてそいつが消えて、代わりに残ったのは――
「ろぼ、っと……?」
もう、そうとしか言いようがなかった。鈍く光る硬そうな装甲に身を包んだ赤くてでっかい巨人みたいなやつが、視界の枠を埋め尽くす。こいつもやっぱり、さっきの骸骨くらいデカい。多分、学校くらいの高さがある気がする。
そのロボットは両手に細身の剣みたいなやつを構えると、一気に加速して視界外へと消えていった。その直後、また大きな音と振動。多分、さっき吹き飛ばした骸骨に斬りかかったんだろうな。いやに冷静にそんなことを考えながら、私はふと思う。
なるほど、私も随分と少年チックな夢を見るもんだ。でもよりによって、まさか骸骨の怪物とロボットだなんて……そりゃお父さんが好きだったから、ロボットが出るアニメとかも見たことはあるけどさ、でもそれって十年以上も前の話だし、今の家に来てからはそんなの見たことも――
「聖女様、お目覚めですか!」
その声に、ふと顔を上げる。そしたら四角に見える景色は、いつの間にか一面の赤に変わっていた。
さっきのロボットと同じ色だ。そう思ったら、どうやらそいつが覆いかぶさるようにして目の前にいるんだってことが分かって、少し怖くなった。
「聖女様、今そちらへ参ります!」
その声がした瞬間、視界に変化があった。赤い壁の一部がせり上がるようにして開いて、その中から人間が顔を出した。
綺麗な赤い髪の、ロリータファッションみたいな黒いワンピースの少女。その子は何を思ったのか突然そこから飛び降りると、すとんと個室の中に入り込んで来る。
そうして乱れた髪をふわっとかき上げると、嬉しそうに微笑んで、
「聖女様、ごぶじ、で……?」
その微笑みが、すぐに困惑に変わった。
「え……聖女様、じゃ、ない……?」
聖女。その言葉に、黒いロリータファッションの少女。それが嫌でも、あの時の記憶を引っ張り出させる。ペンダント、誘拐、それにナイフ。
思い出した、私は――
「あの、だから人違いですっ!」
そう叫んだ瞬間、ものすごい衝撃に個室が激しく揺れた。さっきまでとは比べ物にならない、直接叩きつけられたみたいな衝撃。その瞬間、視界に覆いかぶさるようにして迫っていた赤い壁が吹き飛んで、そこからまた岩肌が覗く。
「あいつ、まだ……!」
少女はそう呟くと、すぐに私へと向き直る。
「そこのあなた! 今はこちらの指示に従ってください!」
そして、竦み上がりそうなほど怖い目を向けて、そう言った。
彼女は私の隣へと回り込むと、私の右手に手を重ねる。
「ハムテアッハ・レハヒアット・ハエルを起動させます!」
「な、なんてぇ?!」
「お願いします、起動を!」
「そ、そんなこと言われても」
「起動の呪文です、早く!」
「じゅ、呪文?! はぁ?!」
意味分かんない意味分かんない意味分かんない! なに、起動って、呪文って!
「聖女様、呪文です!」
「そんなの知りませんよぉ!」
そう叫んだ瞬間、視界が陰った。見ればそこには、さっきの骸骨の怪物の身体が、目の前にあって……
「聖女様!」
「ひっ……!」
思い切り肩を掴まれて、思わず声にならない悲鳴が漏れる。でも彼女は、そんなのお構いなしに続ける。
「あなたからは、確かに聖女様の血の流れを感じます! ハムテアッハ・レハヒアット・ハエルの起動呪文は、聖女様しか知らないんです! いきなりで混乱しておられるでしょうが、今は協力を!」
「そ、そんなこと言われたって……だって私、そんなの知らな」
言いかけたとき、気が付いた。四角い視界の向こう側、こちらを覗くようにして顔を向けた、二つの空洞。かつてはそこに、ぎょろりとした目玉が収まっていたんだろう。そう想起させるようにぽっかりとあいた眼孔が、確かに私を見ていた。
「このままじゃやられる! お願い、起動を……っ!」
「だから……!」
少女に言い返す間もなかった。そいつはゆっくりと腕に持ったでっかい剣を、振り上げる。
やられる。
そう思ったらもう、パニックになって。私はもうがむしゃらになってとにかく叫ぶ。
「もう! 何でもいいから、とっとと動いてよぉーーーーー!!」
その瞬間、視界が一気に広がった。さっきまで黒い壁だったところに明かりが灯り、まるでガラス張りにしたみたいに周囲の様子が全部丸見えになる。前も後ろも右も左も、上や下でさえ、一面全部。そうしてぽっかりと開いていた場所がせり上がって来た扉で塞がり、でもやっぱりそこもすぐ透けて視界になる。
「う、ごい、た……?」
思わず声が出たけど、でも喜んでる暇なんてない。だって目の前には、今にもバカでかい剣を振り下ろそうとしている骸骨の怪物が視界いっぱいに広がっているんだから。
「聖女様、攻撃が来ます!」
「来ますじゃなくってぇー!」
斬られる……! そう思ったらもう、目をつむって顔を逸らすことくらいしか出来なくて。
そのまま、どのくらいたっただろう。
肩を揺さぶられて思わず目を開ける。
そしたら視界には、横から伸びてきた白い二つの腕がバッテンにクロスして、それが骸骨の剣を受け止めているのが見えた。
「そうです、聖女様! イメージです! イメージで動かして!」
「イメージって……!」
ぐぐぐと腕が押されて迫ってくる。イメージ、イメージ……だったら……!
思い切り、押し返す!
「と、とりゃあああああああ!!」
意味もなく叫んで、でもそれでよかったのか、クロスした腕が一気に相手を押し返した。バランスを崩した相手が仰け反って、距離が少し離れる。
よし、今のうちに、逃げ……
「聖女様、このまま一気に!」
「一気にぃ?!」
「ぶん殴って!」
そう言われた瞬間、頭の中に強制的にイメージが沸き上がる。一歩二歩と前に出て、そこから突き出した白い拳が、よろけた相手を捉えるイメージが。
「ち、違います、逃げ……」
遅かった。私のイメージを捉えたからか、横たわっていた視界が一気に高いところへと持ち上がる。そして前へ前へと視界が進んで、そのまま突き出た拳が、骸骨の頭に届いた。
頭蓋を横からぶん殴った衝撃で、骸骨は大きく吹き飛ぶ。そうして壁に激突すると、そのまま全身がバラバラに崩れた。
「は……はぁ……はぁ……」
まるで、本当に自分の手で殴ったかのような感覚だった。胸がどきどきして、上手く息が出来ない。私いま、何を……。
「聖女様、まだです!」
その声に、迷う間もなくまた現実に引き戻された。見ればバラバラになったはずの骸骨が、プラモデルを組み合わせるみたいにカチャカチャと動いて、ひとりでにくっ付いていく。
「えぇ、なんで?!」
そう叫んでも、骸骨は再生を辞めない。それはみるみるうちに、すぐに元の姿へと戻ってしまった。
「聖女様、何か武器は!?」
「こっちが聞きたいですよぉー!」
間髪入れずに斬りかかってくる骸骨。それをまた腕で受け止めて、
「こ、の……!」
大丈夫、さっきだってやれたんだ。こんなの、こんなの……!
受け止めた剣を振り払うようにして、左腕を大きく外側へと回す。そうしたら剣を持った腕が大きく開いて、バランスを崩した骸骨の身体の真正面はがら空きになる。だからもう、私の拳を阻むものは、何もない!
「でりゃああああああああああ!」
今度は腹を打ち抜いた。正確には、上半身と下半身を繋ぐ背骨の部分。そこを真正面からとらえてぐちゃぐちゃにへし折ったら、やっぱり骸骨はバラバラに崩れ落ちる。
でも、
「聖女様、まだ!」
やっぱり骸骨が、くっ付いていく。
「き、きりがないですよ!」
こんなの、何回やったって……!
「コアです! コアを潰せば再生は止まります!」
「コアァ?!」
また、意味分かんないこと言わないでよ! そんなの何のことやら……
そう思ったのだけど。
バラバラに砕けた骸骨の骨に隠れるようにして、緑色の宝石みたいなものが見えた。それは淡い輝きを放っていて、それに引き寄せられるようにして砕けた骨が集まっていて。
あれだと思った。
「あれ……っ!」
イメージ、イメージだ! 私は思い切り足を振り上げて、そう、百メートル走の一歩を踏み出す時みたいに、サッカーボールを蹴り飛ばす瞬間、軸足にぐっと力を込めるみたいに!
「こ、れ、かぁーーーーーー!!」
思い切りそれを踏みつぶしたら、足の先が鋭く光った。その緑の光は眩く広がって、でも一瞬で消えてしまって。そうしたらもう、砕けた骨は動かなくなった。
「終わった……の?」
散らばった骨を見つめて、私はしばらく動かなかった。いや、動けなかった。肺に空気を送り込んで、乱れた呼吸を整えるのが精一杯で。夢のはずだけど、とても夢とは思えないリアルな感触に、脳が混乱してる。
もしかして、わたし、本当に――
「聖女様っ!」
「へ?」
突然叫んだ少女の方へ、多分、相当な間抜け面で振り向く。でも私のだらしない顔なんて、少女は眼中にないみたい。
だってその視線の先には、さっきのデカい骸骨がまた立っていたから。しかも今度は、三体も……!
「ど、どんだけいるんですかぁー?!」
私の叫びを聞きつけてなのか、そいつらは一斉にこちらへと向かってくる。
「聖女様、応戦を!」
「む、無理無理無理! 一体倒すので、やっとだったんですよ!」
広い洞窟みたいになっているぽっかりとした空間の奥から、こちらめがけて突っ込んで来る三体の骸。まだ少し距離はあるけど、あんなの一斉に斬りかかってこられたら……
「聖女様、ハッチを開けて!」
「は、ハッチ? え?」
「コクピットの扉です! 早く!」
早くって言われても!
「扉を開くイメージで、早く!」
そう言われた瞬間、さっきせり上がって来た扉みたいなやつがまたずり落ちて、そこから直接外の景色が覗く。その瞬間、
「失礼します!」
そう言って、赤い髪の女の子はそこから飛び降りると、そのまま骸骨の群れと反対方向へ駆け出していく。
「ひ、ひとりにしないでぇ!」
その懇願も虚しく、少女が足を止めることはない。しかももう、骸骨の群れは目の前。
真ん中の一体が剣を振り上げて斬りかかってくる。さっきみたいになんとか両手で止めたけど、でも今度はそれで終わりじゃない。両サイドに陣取った二体もそれぞれ剣を振り上げて、でももうそれを止める手段なんてなくて。その剣は私の乗ったロボットの腹を、左右からほとんど同時に斬り付けた。
「きゃあああああああああ!!」
すごい衝撃が機体を揺らして、まるで頭の中を直接かき回されたみたいな不快感が押し寄せて来て、なんだか本当にお腹を切られたみたいな鈍い痛みが走る。だから思わず、斬られた場所を守るようなイメージを、浮かべてしまった。
正面の骸骨の剣を受け止めたロボットの両腕が、腹を抑えようと下がる。そうしたら正面はがら空きになって、そのまま剣が機体の左肩へとぶつかった。さっきほどじゃないけど強い衝撃がまた走って、じんじんする痛みが押し寄せて来て、もう何も分かんなくなって。
もう、ダメかも。そう思うと同時に、瞼がグッと重くなる。視界がだんだん狭まって来て、もう、目を開けていられない。
「聖女様ーーーっ!」
その叫びが聞こえた瞬間、目の前にいた骸骨がいきなり吹き飛んだ。そうして視界外から跳んできた赤いロボットが、私の目の前で止まる。
あの子だ。
彼女は両腕の剣を振り下ろして、私の両サイドの骸骨の腕を切り落とす。そうして左側の一体を蹴っ飛ばすと、すかさずそいつに飛び掛かった。
地面へと叩きつけられたその骸は、起き上がる間もなく胸に剣を突き入れられた。彼女はそのまま切り伏せるように剣を動かして、ほんの一瞬でそれをバラバラに解体してしまう。
でもそれに、見惚れていられるような時間はなかった。
「う……っ!」
再び叩きつけられるような衝撃。でも、それだけで終わらなかった。一瞬、ふわっと身体が宙に浮いて、少し遅れて地面に叩きつけられるような衝撃が背中に走る。あまりの痛みに咳き込んで、それでもなんとか目を開く。
見れば、残った一体の骸骨が、私のロボットを押し倒したみたいだった。
「聖女様、すぐに……!」
そう言った彼女の声が止まる。一瞬だけ目を向けると、最初に吹き飛ばした骸骨が起き上がって、彼女のロボットに斬りかかっているのが見えた。
「じゃ、ま、だああああああ!」
必死に応戦しているけれど……でももう、ダメそう。だって目の前の骸骨が、執拗に私のロボットに殴りかかってきてるから。片腕を失ったそいつは、残った腕を何回も何回も振り下ろして、その度にがんがんと機体が揺れる。自分が殴られてるわけじゃないのに、その度になんだか頭の奥が痛くなって、意識を保っているのがやっとって感じで、吐きそうなくらい気持ち悪くて。
「聖女様、イメージです!」
あの子の声が、聞こえる。
「ゴーレムはイメージで動くんです! 精神力が動きに直結します! だから弱気に考えないで、絶対勝てるって思って戦って!」
勝て、るって……そんなこと、言われても。
だって私、普通の高校生なんだよ。何の取柄もない、普通の高校生。スポーツも勉強もそれなりで、ロボットの操縦なんてしたことない、どこにでもいる普通の。そんな私に、どうしろって言うの。こんなところにいきなり連れて来て、どうしろって……。
そのとき、骸骨の攻撃が止んだ。
許して、くれたの? 一瞬そう思ったけど、でもそうじゃなかった。
殴るだけじゃ打ち抜けないって判断したからか、そいつはグッと手を伸ばしてきて、何かを引っ張るみたいに力を込める。そうしたら、金属が擦れるみたいなすごく嫌な音が狭い個室内に響き渡って、それに連れて徐々に、さっき閉めたはずの扉が開いていく。
その隙間から骸のぽっかりと開いた眼孔が見えたとき。私はもう、ダメだと思った。
「聖女様!」
死ぬ。こんな訳分かんないところで、訳も分からないまま、死ぬ。
「聖女様、諦めないで!」
あの子が何か言ってるけど、もうそんなの、どうでもよかった。
扉が無理矢理開いていって、もう骸骨の指が入ってきそうなくらい、その穴は大きくなって。
ああ。私、ここで死んじゃうんだ。これまでなんだ。
せめて、最後に――
「どなたか、大切な人を!」
声が聞こえる。
「大切な人を思い浮かべて! 恋人でも友人でも、かけがえのない人を! その想いが力になります!」
たいせつで、かけがえのないひと。
「その人のためなら絶対に勝てるって! その人のために生きるんだって!」
その人のために、生きる――
「聖女様……!」
一切の音が消えた。
はっきりとしたイメージが思い浮かんだ。
夜の闇に溶けてしまいそうな艶のある長い黒髪。耳をこそばゆく撫でる心地良い声音。向日葵みたいに明るくてふんわりと美しい微笑み。
いつも凛々しくて、でも私にはデレデレで、たまに厳しくて、でもやっぱり甘くて、そして誰よりも優しくて。
この人のためならなんでも出来る。この人になら、私の全てを捧げられる。
そんな私の、生きる意味。
――結衣は、自慢の妹だよ
「……お姉ちゃん!」
そう呟いた瞬間、一気に視界が開けたような気がした。霞みがかったようにぼんやりとしていた意識が晴れて、怯えて竦んでいた心が胸を張って立ち上がって。痛かったはずのお腹も、頭も、信じられないくらいすっきりとしていて。
そうして目の前に見える骸骨の巨人に、もう恐怖なんて覚えなかった。
「こんな、ところ、で……!」
負けない……負けるか! 負けるもんか!!
握った拳に力が戻る。扉をこじ開けようとする骸骨の腕を掴んでそれを無理矢理引きはがす。
「私は絶対に、お姉ちゃんに!」
その掴んだ腕を、思い切り引っ張った。そうしたら骸骨の巨体がこっちにグイッと引き寄せられる。
「プレゼントを渡すんだからあああああああああ!!!!」
骸骨を掴んだ手、それとは反対の腕を、思い切り突き出す。突き出した力と引き寄せる力、それが重なり合ったら、骸骨を粉々に砕くくらいは訳もなかった。
胸の中心、ちょうどコアの部分ごと貫かれた怪物は、その動きを止める。そのままばらばらと崩れ落ちて、もう二度と動くことはなかった。
やった、わたし……
「聖女様!」
あの子のロボットが駆け寄ってくる。笑って返事しようって思ったけど……でも、ごめん。なんだかすごく、疲れっちゃった。
「聖女様? 聖女様!」
――それ、やめてよ。だってわたし、せいじょ、なんか、じゃ……
異世界転生しちゃったけど週末に大大大好きなお姉ちゃんの誕生日があるから私はそれまでに絶対帰りますっ! いっぱんねこめいと @yuri-sagan
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