理解できんだろうな。侵略者ども!!
- ★★★ Excellent!!!
読了したので書きます。
島原の乱で死ぬはずだった反乱サイドの忍たちが異世界へと飛び、戦うというのが本作の基本的な要素となります。そして、この要素がこの物語において重要な役割を持ちます。
違う世界の者同士となるとまず決定的に違ってくるのは、価値観の違い。特に島原の乱の以前はドンパチ殺し合っていた戦国時代からまだ時間が大して経過しておらず、基本的に武断の面が目立っていました。つまり、命への見方がまるで違います。
ここ1つとっても価値観への齟齬が生じるわけですから他の要素にも当然当てはまるわけです。ネタバレになるので以降のことは書けませんが、丁寧な描写と比較には驚きました。
もう1つは、お待ちかねというべきか勿論「忍法」ですね。しっかりと設定と術の仕組みが練られています。中には結構えげつないものも含まれていますが、どれも時間をかけて作った術だろうことが分かる完成度です。特に最初と最後の忍法は絶句しました。
闇に生きる者たちが異なる世界、異なる術理に支配される世界で何を為すのか。
忍VS魔法騎士の戦いが幕を開けます!!