ウォーリーがもてない訳

風馬

第1話

容姿端麗、話術の得意なウォーリー。

そんなウォーリーがもてない訳がない。

もちろん、彼は学園の中では、もてる部類のほう。

ただ、苦手なことが無いわけではない。

ボム!

これが、彼の最大の弱点。

なぜかって?それはおつむがちょっとばかり弱いってことさ。

さぁ、今朝も颯爽と地下鉄にのってご通学のウォーリー。

「ウォーリー最近どう?」

「ん、あんまり変りばえしないな。」

今、話し掛けてきたのは同級生のラル。

ラルは、ウォーリーのおこぼれに預かろうとしている悪い奴だ。

「あ、ウォーリーじゃん、久しぶり~、今晩ひま~」

「別に用事は無いけど、明日は休みだから今晩はゆっくりしとくよ。」

今度、話し掛けてきたのは、同じく同級生のシーナ。

シーナは、ウォーリーのことを思っている女の子。

でも、ウォーリーのほうは気付いてないみたい。

「ウォーリー着いたよ~」

どうやら、電車が着いたみたいだ。


学園に着いて、何をするのかウォーリー。

当然、勉強なんてするはずが無い。

かと言って、ナンパをするわけでもない。

学園の噴水の前でただ、座っているだけ。

そう、それだけで彼の周りに女の子達が寄ってくるから凄いもんだ。

ウォーリーの役目はその中の女の子をチョイスするだけ。

今日も、あっさりと女の子をチョイスすると、2人でお茶へ。

ちなみに残った女の子たちは、ラル達の手へ・・・。


茶店に着いた二人は、注文も早々に、早速出会い頭のあつーいキス。

もう既にラブラブモード。

そんな二人には言葉なんていらない。

そう、あま~い時間がゆっくりと流れていく。

でも、始まりがあれば終わりがあるのも事実。

そんな二人に、早くもお別れの時間が・・・。

「明日合えないかしら?」

「良いけど。」

「じゃぁ、セントヒルズの前のパン屋の2軒右隣のたばこ屋の角を50メートル・・・」

ボム!

「ごめん、覚えられない。」

「あ、そう、じゃぁ、紙に書くから明日の朝見てね。」

サラサラっと書いて、手紙をウィーリーに渡す。

2人は分かれて、はや翌日・・・。

「んん~、ふぁぁ~。」

目覚めたウォーリー。

約束通り手紙を見る。

ボム!

何もかも、忘れてしまったウォーリー。

「あ~ぁ、今朝もいい目覚めだ!」

ウォーリーにいつもの日曜日が始まる。

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ウォーリーがもてない訳 風馬 @pervect0731

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