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概要
ある時代ある日、その翌日の備忘録
「行動することは常に勇気でありましょうか、控えめにしても私の行動は昼夜を問わず勇気が必要でありました。〝改革〟とは魔王のごとき〝壁〟であり、避けられない〝試練〟だったのです。徐々に崩壊し始めた国家にとって改革は……(咳払い)……認めましょう。毒でした。膨れ上がる債務と悪化する腐敗、硬直した組織にはとても耐えきれる代物ではなかった。つまり私の無謀な勇気の結果、自身で首を絞めたわけです」
――タームズ・ロシ・デルカチャーフの後日談より抜粋
「あなた方は我々が崩壊してとても喜んだはずだ……(記者が言い淀む)……わざわざこんな場所を用意せずとも理解出来よう……(暫くの無言)……さっき出された菓子の甘さをほとんどの国民は知らなかった。知っていたとしたら政府高官、その親戚諸々しかいないのだ。困窮しき
――タームズ・ロシ・デルカチャーフの後日談より抜粋
「あなた方は我々が崩壊してとても喜んだはずだ……(記者が言い淀む)……わざわざこんな場所を用意せずとも理解出来よう……(暫くの無言)……さっき出された菓子の甘さをほとんどの国民は知らなかった。知っていたとしたら政府高官、その親戚諸々しかいないのだ。困窮しき
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