僕とあの子のインフラストラクチャー

木島瑞樹は都内の高校に通う1８歳の男の子。加瀬真希は瑞樹のクラスの17歳、同級生。二年になって同じクラスになったが、挨拶くらいしか接点がなかった。瑞樹が留年で二度目の二年生をしていたこと、普段は授業時間以外は机に突っ伏して寝ているために会話の機会が皆無。ある日真希と瑞樹がぶつかり瑞樹がケガをしたところから二人のつながりが始まる。父たちに連れられ、現場で偶然の再開。そして学祭の委員を二人がやることになり、真紀が知らなかった瑞樹とのつながりを知ることになる。それは淡い思いの始まりであり、偶然と必然の出会いや衝突のなかで、真希は自分の本当の自分を確認していく。姉、実樹と、先輩達と、父と母と、そして自分の気持ちとの折り合いをつけながら、少女は少しずつ『変化』していく。少女たちの織り成す流れの中で瑞樹…続きを読む