転校する彼女はあの入道雲のむこうへ、でも僕はあきらめない必ず君のもとへ行くと誓うんだ!
さいとう みさき
僕たちの熱い夏が今、始まった
「
そう言って
「この高校に入ってたったの
そう言って一礼すると女子たちの悲しむ声がした。
もちろん男子たちからも残念がる声がする。
彼女、
彼女は僕と目が合うと、少し気まずそうに視線を外す。
でも。
―― 好きです、つきあってください ――
―― 嬉しいけど、もうすぐ転校しちゃうんだよ ――
―― 構うもんか、僕は絶対君のいる新潟の大学へ行く、だから! ――
あの時僕のその勢いに彼女は小さく首を縦に振った。
窓の外には大きな入道雲がある。
あの向こうに彼女が転校する新潟がある。
終わりじゃない、僕たちの夏は今始まるんだ。
完
転校する彼女はあの入道雲のむこうへ、でも僕はあきらめない必ず君のもとへ行くと誓うんだ! さいとう みさき @saitoumisaki
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