戦争という混沌の中で繰り広げられる、謎の心理戦

支配者・被支配者に二分される人類と魔族、その戦争が勃発する直前のお話です。
といっても、アクションシーンでガンガン押すような作品ではありません。人間の青年と魔族の作家が織りなす、一種の心理戦(のようなもの)です。
読めば読むほど、読者としては不思議な魅力に憑りつかれていきます。酒場という騒がしい場所だったり、お酒の種類(あんまり詳しくはありませんが……)のチョイスだったり、キャラクターの特徴だったり。
それらが、作中のバックボーンと見事にリンクしていて、大変クールなお話となっています。
本編は短いですが、だからこその読後の余韻が非常に美味です。ゆっくり味わいたくなる作品ですね(^ω^)