自分自身を探す物語

 なんの作品だったか忘れましたが、人間は誰しも仮面を付けているというキーワードがあったと思います。

 人間社会で生きていくためには、誰もが自分のありのままを全て曝け出すことは難しいです。
 単純ではない現実世界では、残念ながら雪の女王のようには中々行かないのですよね。

 本性がズボラでも、仕事中にはピシッとしなければ誰も信じてくれません。
 本当は恥ずかしがり屋でも、プレゼンをしなければ貴方の意見は誰も聞いてくれません。
 本当は疲れていて投げ出したくても、それは中々許されない。

 しかも悲しい事に、とうとう限界を迎えた相手に無責任な追い討ちをかけて、平気で死体蹴りをかますというのもよくあることです。

 自分自身やお店、組織のイメージを人一倍大事にしなければならない立場の人は、尚の事大変でしょう。

 この物語は、そうやって本当の自分を押し殺し続けた結果、潰れてしまった人の再起のお話です。

 自分はスポーツには相当に疎い側であり、バトン競技にはまったく詳しくありませんが、それでも十分に楽しむことができました。
 もしスポーツ要素で足踏みされてる方がいらっしゃるなら、躊躇う必要はありませんので、どうぞ一読を。