★
0
概要
「何名死者が出ようが犯人を見付けさえすれば名探偵」っておかしいよね
****年。巷間で発生する殺人の内、本格推理小説で描かれるような事件の割合が飛躍的に増した。この手の特異な事件の捜査解決を慣れていない警察に代わり、いわゆる名探偵の出番が比例して増え、評価が高まったが。が、一方で徐々に問題も露呈し始めた。名探偵の中には、大勢の犠牲者が出るまで真相に辿り着けない輩が一定数いたのである。この憂うべき状況を正すため、“名探偵”を『トリックを駆使したような特異な事件に対応できる優れた人材』と定義し、自称・他称を問わず“名探偵”を称する行為を禁じた上で、公の機関「名探偵認証協会」が審議・認定することになった。希望者・候補者には名探偵審議官が事件(依頼)ごとに同行し、経過及び結果を見届け、意見付き採点を行う。そして審議官のレポートを基に認証協会が、候補者を名探偵として
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?