タァコイズブルゥの空、サファイアの海、砂浜に隠れた櫻貝の思ひ。

 リゾゥト地へと、越して来た母娘、期待と不安に騒めく心。日常へと落ちゆく日々が、風に舞う花弁のやうに心の水面に細波を打っ。そんな、あの日に心だけでも戻してくれるお話し。