第2話 実は(実話)……なおまけ。
本作のおかわりは、多分、ございません。
きっと、カクヨムコンテスト11までは。
前話の末尾でございます。
はい。前話で完結のつもりでした。ですが、年末に突如、食事運のお代わりが生じましたため、こちら、第2話でございます。よろしくお願いいたします。
それでは、おまけ。をば。
小さんの習い事の帰り、付き添いの豆ははこと大さんの三人で外食を、ということがたまにございます。
実は、前話にて、ネコタイプ配膳ロボット、ネコさんから豆ははこが一方的にさようならをされましたのも、そんなときでした。
そして、これは、前年最後の習い事のあとのこと。
豆ははこ、店内で大小さんに今回の新作エッセイ。の話をしていました。
エッセイ。執筆のきっかけとなった大さんの外食のこと、それから……。
ふむふむ、と大小さんは聞いてくれました。
そんなこんなで、普通にネコさんが来てくれて、途中のさようならもなく、メニューも過不足なし。
よかったよかった、いただきます。
どうやら、順調です。
……おや。
豆ははこ、歯に何かが当たりました。
歯科治療途中の、詰めものの仮の蓋が取れた?
ですが、その歯には当てないように気をつけていたのに。おかしいです。
確認をしましたら、仮の蓋ではないものが出てきました。
……異物混入です。
食べてしまってもまあ、体には問題ないものです。
ですが、大さん曰く「お金を払っての外食なら、あり得ない」ものでした。どうしてでしょう。食事運のことを話していたからでしょうか。
「お店に言ってもいいかな? もちろん二人は食事をしてて」
「いいよ、これは仕方ないよ」「分かった」
豆ははこ、大小さんの許可を得まして、店員さんを呼び出します。
すると、アルバイトさんの登場です。
「店長さんをお願いいたします」
申し訳ないですが、これは、こう言わざるを得ません。
ややあって、店員さんは不在ながら、責任者さんが来てくれました。
この人は、大丈夫。
豆ははこの研ぎ澄まされた勘が、そう言っていました。
しかも、この方、最初からきちんと聞く姿勢でいらっしゃいました。豆ははこには、そういうことも、分かってしまうのです。
「これは何でしょうか?」
単刀直入。異物を確認してもらいました。
「申し訳ございません」
ひたすら恐縮、の責任者さん。
本日提供するメニューの商品チェック時に付けられていたものが混入したとのことでした。
ご想像頂きますならば、商品には触れない位置に付けていたはずの、管理のための付箋が混入してしまった、みたいな感じです。
写真など、SNSに上げる許可(というか、そういったことにつきましてもお止めできません的なお言葉)も頂きましたが、さすがに、なのでそれはいたしません。そもそも、SNSは一切やってはいないのですが。
帰宅しまして、旦那さんに写真とともにこの件を伝えましたら。
「そんなものが入ってるの、聞いたことがない。確かに、お母さんとだと、色々あったけどね」
色々……は挙げません。
ご不快なお気持ちになる方がきっとおられますので。『多分、エッセイ。』に一部は挙げましたが、色々、は今回の異物よりも意外性はないけれど、不快なものたちです。
今回のものは、責任者さんによりますと「お客様にお出しする商品に混入してはいけないもので間違いございません」とのことでしたが。
結局、年内最後の最後で、このようになりました。
我が子さん、二人。
また今年も、お母さんだから……なことになるかも知れません。
そして、若い豆だった頃からの経験、学習。
シミュレーションしておいた食事運(悪)対策。無駄ではありませんでした。
今回の件につきましては、再発防止策を徹底して頂けるとのこと。何よりでした。個人が経営されるお店はともかくとして、チェーン店さんですと、こういった場合にはお伝えしたほうがよいみたいですね。大小さんからも、このように。
大さん「お母さんじゃない人なら、もっと慌てると思う」
小さん「対応が落ち着いてる」
……多分、褒めてもらいました。
どうしようか、という時にも慌てずに対応できるようになった。これも、ははのなせる技でしょう。
今なら、ジャンピング土下座をされてもうろたえずに済むのかも知れません。
ですから、やっぱり、ありがとう! 我が子さんたち。なのです。
以上、おまけ。でした。
とりあえず、今度こそは。
こちらにて、ごちそうさまでした、であります。
あくまでも、本作は……でございますが。
【カクヨムコンテスト10】『多分、食事運。』 豆ははこ @mahako
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