氷のオオカミになった少年
まさつき
A・ヘイルマン編著『北方諸国の説話とその変遷』より
これはとても遠い昔、まだ人と精霊が心を交わせていたころのお話です。
みなさんの住んでいる場所からずっと遠い、とても寒さの厳しい山奥の土地に、ルルゥという名の狩人の少年がおりました。
人の暮らしにとって、冬は辛い季節です。
けれどもルルゥは、厳しい冬があるからこそ、春の豊かな恵みがもたらされるのだと知っていました。
深く積もった冷たい雪は、春の日差しに溶けて、美しく豊かな川の流れにかわります。そうして生まれた清らかな水の恵みが、草木を元気に育てるのです。
ですから、みんなが嫌う吹雪の精霊にも、ルルゥは祈りの言葉を欠かすことがありませんでした。
ルルゥは、お母さんとふたりだけで暮らしておりました。
お父さんはルルゥがもっと小さかったころに、亡くなりました。
とても雪の深い日に、ひとりで狩りに出かけて、命を落としたのです。
お母さんは体が弱く病気がちな人でした。
ですからルルゥは一生懸命働いて、暮らしを支えておりました。
§
大粒の雪がたくさん降る日のことです。
雪の嵐がやってくるのを知らせる、暗くて重たい大きな雲が、遠くの空をおおっておりました。
とても寒くなった雪山へ、ルルゥはひとりで出かけなくてはなりませんでした。
いよいよ体が悪くなったお母さんのため、無事に冬を越して春を迎えるために、ルルゥは鹿を獲りに出かけようと決めたのです。
まだ一人前の狩人とは言えないルルゥにとって、鹿狩りはとても危ない冒険のような仕事でした。
「ルルゥ、おまえまでいなくなったら、私の心はきっとつぶれてしまいます」と、お母さんは心配してルルゥを引き留めます。
けれどルルゥは「どうしても」と言って、聞き分けません。
「お母さん、ぼくは大きな鹿をきっと仕留めて、かならず帰ってきます」
そう言ってルルゥは弓と矢を携えると、雪深い山奥へと狩りに出かけました。
§
ルルゥは鹿を探して歩き廻りました。
びゅうびゅうと吹く風の中に、キュウと鳴く鹿の声を、ルルゥは聞きました。
音をたてないように気をつけて、鹿の声がしたほうへと、歩き出します。
果たしてルルゥは、一匹の大きくて立派な牝鹿と出会いました。
鹿はとてもかしこい生き物です。危ない気配にすぐ気がついて逃げるので、一人前の狩人でも仕留めるのが難しい獲物でした。
それなのにこの牝鹿は、あちこちを見回すことばかりに熱心で、ちっともルルゥに気がつきません。
「今だ!」と、ルルゥは心に決めます。
弓のツルをきりりと絞って、牝鹿目掛けてピュウっと矢を放ちました。
矢は真っすぐに飛んでゆき、牝鹿の柔らかい首筋を貫きます。
吹き始めた吹雪を割いて「キュウッ……」とひと声、牝鹿は哀く鳴きました。
どすり――重たい音をたて、雪の上に倒れます。
真っ白い雪が、あっという間に真っ赤に染まりました。
そうして二度と、牝鹿は息をしなくなったのです。
§
「矢の一本で鹿を仕留めるなんて、ぼくはとても運がいい」
ルルゥは牝鹿の側に膝をつき、勝ち得た冬の恵みに感謝の祈りを捧げました。
それからルルゥは、牝鹿の体に縄をくくりつけました。そうして縄の端を持って牝鹿を引っ張り、家に帰ることにしました。
重たい牝鹿を引きながら、重たい雪を掻き分けて進むのは、とても大変です。
なかなか前へ進めません。
吹雪の勢いは、ますます強くなりました。
牝鹿を引くルルゥの力は、だんだん弱くなりました。
「このままでは、家につく前に凍えてぼくも死んでしまう」
一面真っ白な雪に覆われ、樹々も真っ白な柱のようです。
どこにも、休める場所は見当たりません。
ところがルルゥは、いくつかの大きな木の並び方と、小さな木の並び方に、見覚えがあることに気がつきました。
――吹雪で道を進めなくなったら、この
小さなころ、お父さんから教わった大切な言葉が、ルルゥの心に浮かびます。
「この木の並びの奥に、たしか雪避けの洞穴があったはず」
ルルゥはお父さんが教えてくれた道を辿って、洞穴を目指そうと決めました。
§
どれほど、歩いたことでしょう。
果たして、切り立った崖の下、ぽっかりと口を開けた洞穴が見つかったのです。
ルルゥは力を振り絞り、洞穴のなかに牝鹿の体を引き入れます。
そうして洞穴の中に獲物をしまい終えるころ、外は一歩も歩けないほど、吹雪が激しくなっておりました。
洞穴の奥には、粗末な寝床と、竈や薪がある小さな部屋がありました。
外から湧水を引き込んだ、清潔な水瓶もあります。
精霊に祈りを捧げるための小さな祭壇もありました。
この洞穴は、狩人たちの避難所として、昔から整えられていた場所なのです。
「ちょうど良い。吹雪がやむ前に、牝鹿を鹿肉にしてしまおう」
ルルゥは牝鹿の体を床に置くと、腰帯に差した小刀を取り上げました。
首筋に小さく刃を入れて血を抜いてから、お腹を裂いて肝を取り出します。手際よく皮を剥いで、胴と足とに切り分けました。
牝鹿はきれいに、鹿肉になりました。
ルルゥは鹿の背肉を切り分けて、精霊の祭壇にお供えをしました。
それから自分のために、少しだけ鹿の腿肉を切り取って、竈に火を起こして炙ってから、食べました。
§
鹿肉で腹を満たして、ようやく元気を取り戻したルルゥは、切り分けた鹿肉のかたまりを丁寧に麻の袋に詰め替えました。
鹿皮もきれいに畳んで袋に入れます。
持ちきれない鹿肉と、食べられない肝は、洞穴を出る時に森の生き物たちに返してやることにしました。
そうして吹雪がやむのをじっと待っていると、ふいに一匹の小鹿が洞穴の入口に現れて、ルルゥに声をかけてきたのです。
小鹿は震える声で言いました。
「お願いです、どうか吹雪がやむまで、僕をここに置いてください」
小鹿は頭を下げて、ルルゥに頼みます。
ルルゥは、小鹿を狩りません。
獣を狩るのは、生きるために必要な数だけにしなさいと、お父さんから厳しく教えられていたからです。
「どうぞお入りなさい」と言って、ルルゥは小鹿を招き入れ、竈の前で小鹿の冷えた体を暖めてやりました。
§
さみそうにしている小鹿を見て、ルルゥは訳を聞きたくなりました。
「小鹿さん、君はまだ子供のように見えるけれど、親はどうしたの?」
「お母さんと、逸れたの。吹雪の中でお母さんの悲鳴を聞いて、僕は怖くなってここまで逃げてきたのです」
吹雪の中で聞いた悲鳴――ルルゥは、はっとして気がつきました。
ルルゥが狩った牝鹿、ルルゥがさきほど鹿肉にした牝鹿、ルルゥが食べた鹿肉は、小鹿のお母さんだったのです。
ルルゥは急に、怖くなりました。
今までウサギを狩っても、キツネを狩っても、それが誰かの親であり家族であるということを、考えたことがありませんでした。
ルルゥは、自分がもしお母さんを亡くしたらと想像して、小鹿のことが憐れになりました。けれども、もう取り返しがつきません。
ルルゥは初めて、罪を覚えたのです。
§
牝鹿を狩ったのは、ルルゥと病気のお母さんが無事に冬を越すために欠かせないことでした。仕方のないことのなのです。
ですから、正直に打ち明けようと、包み隠さず小鹿に話して聞かせました。
「ごめんなさい、君のお母さんを狩ったのは、ぼくなのです」と、ルルゥは最後に言いました。
すべてを聞いた小鹿は驚いたようにして、体をぴくりと震わせした。
でも、それきりしばらく黙ってしまうのです。きっと悲しいことなのに、泣き出しもしませんでした。
やがてぽつりと、小鹿は言いました。
「僕は、あなたを、許します」
思いもしない言葉でした。
ルルゥは、許してもらおうとは思っていません。どうしたら罪滅ぼしができるだろうと、そればかりを考えていたのです。
「どうして? ぼくは君のお母さんの命を、獲ったのに」
「僕たちは、皆等しくお互いに、誰かの命を得て、生きているから。あなたもいつか、土に還って、誰かの糧になるのだから」
小鹿なのに、大人のような口ぶりです。
「あなたがいたずらに命を獲る人ではないと、僕には分かったから。だから、僕にはあなたを、許すことしかできないのです」
§
小鹿に許されても、ルルゥの気持ちがおさまることはありませんでした。
そこで、
洞穴にある祭壇の前で片膝をつき、顔の前で合掌します。
そうしてルルゥは精霊に祈って、正直な心の内を話し始めました。
お母さんと自分の暮らしのために、命の恵みが必要だったこと。
でもその恵みは、小鹿の幸せと引き換えに得られたものだと知ったこと。
自分の幸せのために、誰かを不幸にしたことに気づいたのだと、語りました。
「ぼくは罪を知りました。知ったからには、償いをせずにはいられません」
でも、いったいどうやって償えばよいのだろう――精霊に祈りの言葉が届いたのかどうか、ルルゥには分かりませんでした。
でもすぐに、きざしが現れたのです。
ごうごうとした風鳴りがやみました。
吹雪が消えておりました。
静かになった外を確かめようと、ルルゥは洞穴の入口まで歩きます。
なんと、森と洞穴の境には、神々しい女の人の姿があったのです。
女の人は、青く透きとおった、薄氷で織られたような長衣を纏っていました。
長衣の袖から、雪のように真っ白な手が覗いています。
ルルゥは女の人が、吹雪の精霊の化身であると、すぐに分かりました。
§
吹雪の精霊はルルゥに言いました。
「ルルゥ、あなたの祈りの言葉は、いつも私に届いていましたよ。懺悔の言葉も、たしかに聞こえておりました」
今まで精霊の姿を見たことはなかったけれど、疑うことなく捧げた祈りが届いていたと知って、ルルゥはうれしくなりました。
「でもねルルゥ、あなたに罪などありません。命あるものが命をとって生きながらえるのは、世界の哲理だからです。罪がないのに、あなたは何を悔いるというのですか?」
吹雪の精霊が話すことは本当のことだと、ルルゥは理解していました。
けれどどうしてか、ルルゥの気持ちは晴れないままなのです。
「たしかに小鹿さんは許してくれました。だけれどぼくは、償いもせずに許しを受け入れることができないのです」
すると、吹雪の精霊は、ルルゥが思いもしないことを告げました。
「それなら、母鹿の命を返してあげます。あなたが鹿肉にした、牝鹿の体を元通りにしてあげます。これならば、あなたが思う罪の元も無くなります。ですが……」
§
「母鹿に命を戻せば、牝鹿の恵みは得られません。あなたのお母さんは病気のまま、冬を越せずに死ぬでしょう」
吹雪の精霊は、ルルゥが狩りで母鹿を仕留めたことを、最初から無かったことにすると言っているのでした。
「それでもよいなら、私が母鹿の魂を連れ戻し、命と体を元通りにしてあげます」
ルルゥはしばらく考えこんでから、首を横に振りました。
「それは、嫌です。お母さんの命が無くなるのは、嫌です」
「それでは、あなたは鹿肉を持ち帰るしかありません」
「それも、嫌です」
精霊は静かに、ルルゥを諭します。
「困りましたね。ひとつの命を戻すには、ひとつの命が必要なのです」
それを聞いたルルゥは、勇気を出して言いました。
「それなら、ぼくの命を差し出します。ぼくの命で、母鹿の命をお戻しください」
ルルゥはこれならば、小鹿への償いにもなると考えたのでした。
「良いでしょう。ルルゥの若い命を引き換えにするのなら、母鹿の命を戻し、お母さんの病も癒すことができるでしょう」
§
「どうぞ精霊さま、ぼくの魂を、あなたに捧げます」
ルルゥの言葉を聞くと、精霊はルルゥの左胸に手を当てました。
そうしてしばらくすると、ルルゥの体は糸の切れた人形のように、ばったりと地面に倒れてしまったのです。
気がつけば、地面に倒れた自分の体を、ルルゥは精霊の傍らで眺めていました。
ルルゥの魂は、精霊の御業でルルゥの体から抜き取られたのでした。
精霊の手の上には、
それはルルゥの命の力、そのものでした。
吹雪の精霊は、まだ天に召されず漂っていた牝鹿の魂を呼び寄せると、手にしたルルゥの命の力で包みこみました。
精霊はルルゥが鹿肉を詰め込んだ麻の袋の前に立ち、母鹿の魂を宿した光の玉に向けて息を吹きかけました。
するとどうでしょう。
辺り一面が真っ白になったかと思うと、光の消えた部屋の中に、一匹の牝鹿が立っているではありませんか。
「お母さん!」と叫んで、小鹿が牝鹿に駆け寄りました。
牝鹿は愛おしそうにして、小鹿の首に頬を擦りつけました。
深々と
§
「さぁルルゥ、次はあなたのお母さんです」
そう言って吹雪の精霊はルルゥの手を取りました。
命の抜け殻になった体を洞穴に残し、ルルゥは吹雪の精霊に手を引かれ、お母さんの待っている家に帰ってきました。
精霊はルルゥの家に入ると、寝ているお母さんの枕元に立ちました。
お母さんの肌はすっかり青ざめて、唇も紫色に染まっています。
今にも死にそうな姿です。ルルゥは目を震わせながら精霊の顔を見上げました。
精霊は静かにルルゥの髪をなでると、手の中に残されていた小さな光の玉をルルゥに見せました。
「大丈夫」と告げて、精霊はお母さんの口元に命のかがやきを添えました。
お母さんが小さく息をするたびに、かがやきが体の中に吸われていきます。
するとどうでしょう。
お母さんの肌が、みるみる薄桃色に染まってゆくではありませんか。
唇もつややかな朱色になりました。
息づかいもおだやかになって、お母さんはすっかり元気になりました。
「精霊さま、ありがとう。これでぼくには、心残りはありません」
§
「ルルゥ、お母さんがあなたを引き留めて言った言葉を、忘れたのですか?」
――おまえまでいなくなったら、私の心はきっとつぶれてしまいます。
お母さんの言葉を思い出し、ルルゥは「このままでは、お母さんは心を病んで死んでしまう」と悲しみました。
そんなルルゥに、精霊は告げました。
「私はあなたのお母さんを助けると約束しました。ですから、あなたの魂を連れていくのは、ほんの少し待つことにします」
「いったい、どういうことでしょう?」
「あなたに新しい命を授けます。そうしていつかルルゥがこの世を去るときに、あなたの魂を迎えに行きます」
ルルゥは精霊の目を見つめて、黙ってひとつ頷きました。
するととたんに、ルルゥは眠たくなりました。だんだんと、まわりが真っ暗になってゆくのを、ルルゥは感じました。
どこか遠くから、精霊の声がルルゥの耳に届きます。
――命の恵みを糧とするのは避けられない哲理です、変わることはありません。
――きっとあなたは、苦しみ続けることでしょう。
――それを罪と思うなら、世界への祈りと感謝を欠かさずに生きるのです。
吹雪を避けて逃げ込んだ狩人の洞穴の中で、ルルゥは眠りから目覚めました。
ルルゥは吹雪の精霊から授かった言葉を大切に胸にしまうと、お母さんの待つ家へと帰るのでした。
§
再び命を与えられたルルゥは、時を経て、一人前の狩人になりました。
いたずらに獣を狩ることをせず、お父さんと精霊との約束をよく守って、生きるために必要な獣だけを獲りました。
そしてひとつ命の恵みを得るたびに、以前よりもずっと深く、世界と精霊への感謝の祈りを捧げたのです。
ルルゥは山一番の立派な狩人になり、とてもきれいなお嫁さんをもらいました。
ふたりはたくさんの子宝に恵まれました。
ルルゥのお母さんは、孫たちに囲まれて、幸せな一生を閉じました。
そうしてとうとうルルゥも年老いて、世界に別れを告げる日を迎えたのです。
大粒の雪がたくさん降る日でした。
家の外からは、ごうごうとした風鳴りが聞こえてきました。
病を得て寝床に伏せるルルゥの周りには、ルルゥの子供やその家族、孫たちが集っておりました。
そうしてルルゥが静かに命の最後を迎えようとしていたそのとき、吹き荒れていた吹雪が、ふいにやんだのです。
とんとんと、戸口を叩く音がします。
「おいでになられた」と、孫の一人が戸口を開けました。
するとそこには、薄氷で織られたような長衣を纏った女の人がおりました。
「ルルゥ、約束の時がきましたよ」と、女の人は言いました。
吹雪の精霊がルルゥを迎えに来たのです。
§
吹雪の精霊は老いたルルゥに歩み寄ると、ルルゥの左の胸に手を置きました。
そうしてしばらくするうちに、ルルゥは静かに息を引き取るのでした。
「おじいさまがおっしゃったとおりです。あなたが精霊さまなのですね」
孫の一人が言いました。誰一人として、悲しむ者はいませんでした。
いつか自分が世界を去るときに、吹雪の精霊が魂を迎えに来ることを、ルルゥは皆に伝えていたからです。
精霊は小さく笑むと、そのまま何も言わずにルルゥの家を後にしました。
集った一族の誰にも見えませんでしたが、吹雪の精霊は少年の姿になったルルゥの魂を連れ立っておりました。
魂となったルルゥに、精霊は告げました。
「あなたの魂は、オオカミの姿に生まれ変わるのです。清らかなあなたの心に相応しい、澄んだ氷を纏ったオオカミに生まれ変わり、いつまでも私と在るのですよ」
こうして狩人の少年ルルゥは、氷のオオカミとなったのです。
氷狼のルルゥ、雪山の恵みと獣の護り手である氷のオオカミの精霊は、こうしてこの世に現れたのでした。
氷狼のルルゥは精霊が世界を去るその日まで、吹雪の精霊のよき友として、常に彼女の傍らに在ったそうです。
そうして、巡りくる季節のなかで育まれる素晴らしい生命の営みを、きっと遠い彼方から、狩人であったころと同じ眼差しで、見守っているのに違いないのです。
おしまい。
氷のオオカミになった少年 まさつき @masatsuki
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