第25廻「『氷雨輪廻物語』「氷雨日記こころ音日和「輪廻の休憩所」「閻魔王とスマホとセキ&リュー」」

 双子のせきりゅうの子供、閻魔王の守護龍のセキとリューは最近、あるじであり、家族の冥府の王、閻魔王との関係で悩んでいた。

 


 リュー

「ガウガウッ。(訳:最近、閻魔ちゃんがボクたちとあまり遊んでくれない……」


 セキ

「ギャフフッ!(訳:そうだな、なにをしているんだろう?仕事の後、部屋にこもってるが)」



 セキとリューが閻魔王の部屋をそっと覗いてみると、閻魔はベッドに寝そべり、スマホを眺めていた。

 

 閻魔王は今、現世のビーチューブというネット配信サイトにハマっていた。


 閻魔王

「おおっ(´▽`)、今日はマカキンのホラーゲーム実況が面白いな! はは、Vチューバ―のミカリンもなかなか可愛くて良い」



 セキとリュー

「ギャー!(訳:あれが原因だった~Σ(゚Д゚))」


 セキとリューはどうしたら閻魔王が、自分たちと前のように遊んでくれるか、炎魔宮えんまきゅうに報告に来ていた輪廻に相談をしてみた。

 

 部屋で紅茶を飲んでいた輪廻と大和に相談する二匹。





 🐉🐉





 セキ

「ガウウ……(訳:という訳なんだ、輪廻、閻魔王さまがオレたちとまた、遊んでくれる為にはどうしたらいいんだ?)」



 リュー

「ギャギャッ……(訳:輪廻ちゃん、お願い!力を貸して)」


 輪廻

「うん……スマホを使い過ぎる親父も、少し心配だが、親父も子供ではないのだから、少し話し合ってみたらどうだ? それが最善策だと思うぞ」



 大和

「話し合いをしてから、閻魔大王様がスマホを使い過ぎないように、チャイルドロックとか掛けたらどうっすかね?」



 日頃から、スマホに慣れ親しんでいる大和がアドバイスを出した。


 輪廻

「え、チャイルドロック?」


 輪廻

「それはどういうものなんだ? 大和、俺にはサッパリ分からないが……(^▽^;)」



 大和

「そうっすね、簡単に言えば、スマホとPCの使用制限が出来る機能っすよ! 設定するとその時間になったら、スマホの電源が自動的に切れるように出来るっす」


 大和が人差し指を立てて輪廻にウインクをした。




 輪廻

「そうか……そういうことか、その機能のことと、セキとリューと遊ぶ時間も作るように、親父に話してみるしかないな」



 セキとリュー

「ガウギャギャッ!(訳:よろしく、オレ(ボク)達も頑張って話してみる!)」

 

 輪廻とセキとリューは閻魔王と一時間部屋で話し合った。



 閻魔王

「そうか…セキ、リュー、今まで寂しい思いをさせて、すまなかったな。これからは気をつけよう。輪廻と大和も、セキとリューの相談に乗ってくれてありがとう」



 セキ

「ガウガウッ!(訳:閻魔さま、分かってくれた!)」


 リュー

「ギャギャッ!(訳:嬉しいよお✨ 閻魔ちゃん)」



 閻魔王

「では、大和、俺のスマホにチャイルドロックを掛けてくれるか?」


 大和

「ハイッ、承知しましたっす(`・ω・´)ゞ!」



 輪廻

「ロックを掛ける前に俺から、少し話があるんだが……良いか?」

 

 大和

「はい、良いっすよദ്ദി ( ᵔ ᗜ ᵔ )グッ!」

 


 輪廻

「親父のスマホのし過ぎは良くないとは思うが、普段の仕事の激務から考えればストレス発散の場は必要だと思う。」



 セキとリュー

「ガウギャッ……(訳:輪廻、なにいってるんだ? どういうことなんだよ)」


 どこか不満そうなセキとリューに大和は微笑み、そっと耳打ちした。

 


 大和

「大丈夫だよ、セキ、リュー。若はカウンセラーもしているんすから。実は、俺も若のカウンセリングを受けたことがあるんだ、今、こうしていられるのも若のおかげなんだよ」

 


 大和のその言葉を聞いて、セキとリューは安心してうなずいた。



 輪廻

「うん、しかし、確かに、趣味がスマホしかないというのは不健康だし問題だな。よし、俺がたまに簡単な家庭料理を教えてやるよ、それと、初心者でも作れるおすすめの料理レシピサイトも紹介するよ」




 輪廻は穏かに微笑んで閻魔王を見つめ、また閻魔王も輪廻に微笑み返した。


 閻魔王

「俺も美味い物を食べるのは好きだし、それは良いな! 輪廻、頼んだぞ」


 輪廻

「ああ、了解だ」



 大和

「わっ、楽しみ✨ これから、若と閻魔大王様の料理のつまみ食いが出来るわけっすね!」

 


 輪廻

「ふふ、大和、つまみ食いは困るな(´▽`)」


 大和

「えっ、そうなんすかΣ(゚Д゚)そんなあ~」


 閻魔王

「はは、大和、つまみ食いはあれだが、味見はしてもらいたいかな?」



 大和

「やったあ✨ はいっ、閻魔大王様~ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪」


 セキ

「ガウガウッ✨(訳:閻魔さま~、オレ、エビフライがいい!)」

 

 リュー

「ギャギャッ✨(訳:閻魔ちゃん、ボクはチキングラタンがいい!)」

 


 輪廻

「親父、期待されてるぞ。これは頑張らないとな」

 

 閻魔王

「そうだな、輪廻先生? よろしくな!」



 その日から、閻魔王はまた、前のようにセキとリューと一緒に遊んであげるようになった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

🔥🎀別冊氷雨日記・こころ音日和『輪廻の休憩所』~わちゃわちゃ短編集~👘👹 夢月みつき @ca8000k

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画

同じコレクションの次の小説