Re×vival
きいろいの@入院などでお休み中
第1話 運命の始まり
※世界観説明は作品の紹介文に載っています。
こちらを先に読むことをおすすめします。
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晴天の日。学生達が大きなグラウンドで陸上競技をしていた。観客席の横にあるフェンスで人間より大きな観客が走る姿を見ていた。
「わぁ…速い…」
青い鱗を纏ったティラノサウルス。彼は近くのファームに生活している。レース用として育てられているがまだ小柄だ。名前はソラマメと呼ばれている。
「おいおい、そんなに人間観察が好きなのか?」
ファームの飼育員である柿原さんが声をかける。週に1回、ファームの中だけでなく外に出る事で人間との交流や生活を学べるので定期的に散歩をしている。
「だって、とっても楽しそうに走ってるんだもん」
ソラマメは鼻息を荒くして走っている選手を見ている。
「特にあの人!」
今戦闘に走っている選手にソラマメは夢中のようだ。余裕の笑顔を見せながら他の選手との差をつけゴールする。
「へぇ、学生さんの割にいいフォームをしてるんじゃねぇか」
「でしょでしょ?」
柿原さんはソラマメの眼が普段より身輝いているのを見て笑う。と同時にアラームが鳴り響く。どうやら散歩の時間は終わりのようだ。
「そろそろ帰るぞー!散歩じゃなくて観戦だなこりゃ」
はーいと言いながらファームに帰るソラマメ。帰った後もファームの人たちや一緒に住んでいるティラノサウルスにも今日のことを楽しそうに話した。
赤い色をしたティラノのパプリから
「人間の陸上競技の実況に向いているんじゃないか?」と言われていた。そうかもしれない。
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