第一話[出会い]

...もう何度繰り返しただろう。結局、無理なのかな。何度やっても、みんな殺されて、すべては振り出しに戻るんだ。ボクの記憶だけを残して。

ガサッ

身構える。やっぱり出たか。応戦するが、決め切ることが出来ない。

ガサッ

加勢か?まずい。と思うと、女の子が現れた。どうやらボクに味方してくれているらしい。さらに何度か攻撃を繰り返すと、数で不利とみたのか、逃げていった。

「ありがとう。」

「あ...うん。」

...8人目の人間、telraは、どこか、alterに似た子だった。協力を約束してくれたとはいっても、彼女も一人の人間。なにか、言っておかないと。

「ねえ。」

「無理...しないでね」

彼女は静かにうなずくだけだった。

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realitymodification[いつか時が来る日まで] @TELphon

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