realitymodification[いつか時が来る日まで]
@TELphon
序章[決意]
今日はいやな日だな。戦禍に飲まれる小鳥、花。とても悲しい。ボクは今日もまた、1人の人間と共に、この戦争を終わらせることを決意する。今度こそは、上手くいくことを信じて。
ボクは覚えてる。上手くいかなかった、今までのことを。絶望にまみれた、多くのあのときを。この国が、完全に戦いに染まってしまわないように、今日もボクは国に挑む。どうしてこうなってしまったんだろう。事の発端、それすらも思い出せないほどの、長い長い戦争の歴史。ボクだけかな。
「…ony?」「peony!」
つい、考え込んでしまっていた。
何度この顔を見ただろう。
ロイヤルガードの兵士達。戦争が当たり前、自分の欲求に正直に生きる、まるで知能のない野生動物。ボクはこの現実を、元の姿に修正する。してみせる。
もうすぐ中枢だ。
突然の悲鳴が耳を劈く。人間の胸にロイヤルガードの兵士の剣が突き刺さっていた。弱った人間に次々と攻撃が降る。気付けば羽交い締め。またか。ボクはまた、意識を手放した。
ふと目を覚ますと、何度も見たこの光景。またやり直し。
今日も、やっぱり、いやな日だな。戦禍に飲まれる小鳥も、花も、みんなこの現実を肯定してる。おかしいよ。
だからボクは、何度でも繰り返す。この渦の中を、歩き続ける。
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