第2話 ウーモレウルガニ



〚スキル〛食材コピー




『なんだ?死なない?どうゆう事だ?』



『うわぁやめろ!こっち来んな!お前誰だ!』



『え?ブロス、さん?』



『いてぇよ!いてぇ痛てぇ!』



これは、、、もしかしてキノコの麻痺症状か?


『さっきの追加の解説ってもしかして、、、俺のスキル覚醒したのか?』



次の瞬間ゴーレムがテールに攻撃してきた。

だがテールは動かずともゴーレムの攻撃は当たらなかった。



『あぶねっ!』



いくら覚醒してもあんな化け物勝てるのか?

とりあえず一旦離れないと、



『んあ?テール?置いていくなぁ!』


いや普通に無理だろ、今までどれだけ俺の事虐めたと....



....でもまぁ、ブロスさんは殴ってきたりはしなかったしな。



『俺が少しだけ時間稼ぐから、ブロス逃げろ。』



『....テール、頑張って身代わりになれよ!!!』



『う、うん、』



助けてやるのに凄いな、こいつ....




『よし』




『来いよ』




正直ゴーレムの攻撃が鈍っているだけでギリ避けるのが限界だ。ほかの食材を食べるにしてもこの感覚麻痺が無くなったらかなりまずいんだよな。



ズドンッ



『俺でもギリ避けれくらいかな、、、』




『もういい、やめろ』



『えぇ?』



ゴーレムの攻撃が当ら無くなった途端ボスの笑みは無くなり、喋りだした。



『私が相手をしよう』



え、まずいな。普通に勝てるわけないぞ。あのゴーレムも感覚麻痺がなかったら一撃なんだぞ。あいつ感覚麻痺効いて無さそうだし、



『いいよ、いいともやってやるよ!』



『ここからは正真正銘ボス戦だな!』


でも正直言ってこの能力じゃ勝ち目はない。

だったらどうする?

今この食材の中で最も強くなれそうな食材。


パクっ



解説 ウーモレウルガニ 猛毒 ハサミは人の胴体を簡単に切断するほどの力を持ち切断箇所にも毒が入る。



『グフッ、』



〚スキル〛食材コピー



『ガルが倒したカニ猛毒の部分貰ってて良かった。。。』



『死ぬがいい』



〚スキル〛重力操作



ズドン



「グヘッ」



「フッ、それで潰れぬのか」



『き、きつい。。。』



カニの耐久力が無ければ一瞬で潰れてたぞ、

ていうか力抜いたらすぐ潰れちまうよこれ!



『ふむ。これが限界そうだな。』



『あれ?.....重くない?』



『スキルを解いたのだ。正直なところ私は力のほとんどをまだ見せていない、が貴様を殺すつもりはゴーレムを麻痺させた時から無くなっている。』



『どうゆう事だ!』



『貴様はまだスキルのレベルが低いであろう。精々レベル2か3程度のはずだ。そのスキル能力になったおかげでレベルが上がりやすくなっただろう。』



『え、えっと、だからどうゆうことなんでしょうか....』



『貴様の成長がもう少し見てみたい。そして強くなった上で俺の殺されに来いと言っているのだ。』



え?俺もうこのまま帰っていいんですか?正真正銘ボス戦だ!とかほざいてたんですけど!

逃げちゃっていいんですか?!



『えーっと、、、じゃあこのまま帰りますからね???』



『勿論構わん。だが、生きて帰れるかはお前次第だ。』



ん?どういうことだ?もう俺この食材があれば多分このダンジョンくらい帰れると思うんだが



『というと?』



『このダンジョンはお前が入ったダンジョンでは無いのだ。あの扉の黒い霧でお前は全く別物のダンジョンに飛ばされたからな。お前の仲間を見逃したのはどうせ死ぬから見逃したのだ。』



あーまじかよ。ブロスさん死んじゃったのか、まぁあんなフラグ立てて逃げてったし仕方ねぇか。



『どれくらいムズいダンジョンかは知らないですけど、死にものぐるいで脱出しますよ!!』



『よかろう』



ガチャ




『ふぅ、一応ボス戦終了、かな?』




もう二度と来たくない。正直化け物すぎてトラウマになった。だけどまだ終わりじゃないんだよなぁ、ここがどの階層なのかも分からなければ、仲間1人もいやしない。別のダンジョンだから恐らく作りも違う、ここから出るほうがキツそうだ。




『今ある食材はたった4つか、少し心もとないが、』




『今はそんなことも言ってられない。』



『よし。初のソロダンジョン攻略始めるとするか!!!』




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食材分析スキルはダンジョンには不向きです! うましかぐん @umasikasann

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