人間らしさあふれる、生々しい物語

日曜の朝の物語に今もときめく主人公には、良くも悪くもしっかりとした心の軸がある。
しかし、十人十色、さまざまな人が入り混じる空間が、軸をぐらつかせる。
読み進めながら、なんて人間らしい物語なんだろうと思った。
そして、闇の中にも確かに光はあるのだと思わされた。
自分を偽ったり飾ったり、仮面を剥いだりするこの物語の軸に合った表現手法が取られている点も素敵でした!