読み手が主人公になる、とても珍しい手法の作品で、面白かったです!
愛は人の心を豊かにする。また同時に、ある愛とまた別の愛が合わさってできた化合物は、もとの愛とは全く異なる性質を持っていたりも、するのですね。愛とは何か、という答え無き問に、思わず向き合いたくなる、そんな作品です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(359文字)
二人称がとても効果的で、読みながらぐいぐいと引き込まれ、自分とは異なる人の今を見ながらも、「自分だったら?」と考えることから逃れられません。ぜひ結末まで一気に読んでほしい。愛について考えている方、愛について悩んでいる方、愛を探している方……愛の形、質量に興味がある方にオススメの短編作品です!