はぁ!? コレ捨テロ? 売ル! 買う!

加賀倉 創作

はぁ!? コレ捨テロ? 売ル! 買う!

 どうも。最近、年末大掃除につき、×IL力ソ(フリマアプリのことです。回し者ではありません)で断捨離をしまくった加賀倉です。


 ×IL力ソでは、「売る」と、×ILペイという電子マネーが貯まりますが、貯めてばかりでは、せっかく出品・配送の手間をかけた甲斐がありませんので、今度は×ILペイを使って「買う」わけです。


 売り手がいて、買い手がいる。


 当然ですが、市場はそうやって成り立っています。


 ところで……


 突然ですが、「コレステロール」摂取してますか?


 ……


 「ハァ!? 何言ってんだこの人」と思われたかもしれません。」


 結論から言います。


 コレステロールは、全ての人間の健康にとって、必要不可欠です。


 しかもそれは、善玉コレステロールだけでなく、悪玉コレステロールについても、同じように言えるのです。


 ……


 「やっぱこの人おかしいわ」と思われたかもしれません。


 おかしくないです。


 では、その理由について、述べていきます。




***




 まず、そもそもコレステロールとは何者か、という根本的なところが、あまり知られていません。


 コレステロールとは……




 ①全身の細胞をバリアのように包む「細胞膜」の重要な材料である。

 ②皮膚上のコレステロールが太陽の紫外線を浴びることで、ビタミンDの前駆体ぜんくたい(前身の物質)となる。ビタミンDは骨増強物質であるカルシウムの吸収を促進する。

 ③各種ホルモンの材料になる。

 ④筋肉合成を促進する。

 ※コレステロールの役割は、他にも色々あります。




 おっと……


 コレステロール、かなり大事そうですよね。




 ①ができないと、細胞は貧弱なって、すぐにガン化してしまいます。

 ②ができないと、骨粗鬆症になります。

 ③ができないと、環境に応じた生命維持機能の調整や、成長・成熟・生殖の機能に不具合が生じます。

 ④ができないと、筋力が落ちます。




 ええ、そうです。


 コレステロール、めちゃくちゃ必要だとわかります。


 そして次に、医療におけるとんでもない悪習についてです。




 「善玉/悪玉コレステロール」という考え方があります。




 これ、本当に誤解を生むナンセンス(理由は後述します)なネーミングです。


 医者に「悪玉/善玉」なんて言われたら、大部分の患者はおそらく……



「善玉はあかんやつかぁ」

「悪玉はええやつかぁ」


 という印象を、嫌でも植え付けられてしまうでしょう。


 その上さらによくないことに、「じゃあ善玉と悪玉、それぞれどこが良くて、どこがダメなん?」という部分について、十分な説明がなされることは少ないです。


 そこで、ちゃんと「(いわゆる)善玉コレステロール」と「(いわゆる)悪玉コレステロール」について、説明しよう、というわけです。




***


 


 まず大前提として、「善玉コレステロール」も「悪玉コレステロール」も、コレステロールそのものではありません。


 ……


 ……はぁ!?


 申し訳ありませんがどうか、もう少しご清聴くださいませ。


 つまりはこういうことです。



 「(いわゆる)善玉コレステロール」も「(いわゆる)悪玉コレステロール」も、コレステロールをタンパク質の中に入れて運ぶ、なんです。



 もう少しわかりやすく言い換えると……



 【①(いわゆる)善玉コレステロールと(いわゆる)悪玉コレステロール】はそれぞれ別な、電車ののようなもので……

 

 【②コレス・テロール】さんという乗客たち……

  

 これらを、運ぶ、というわけです。


 ①にも、②にも、「コレステロール」という名詞が入っているのでわかりにくいのですが、要は①は「外身プラス中身=漢字で言うと『医』」で②は「中身のみ=漢字で言うと『矢』」という感じです。

 

 ここ、大事なのでしつこいくらいに繰り返し言葉を変えて説明しましたが、イメージとしてはそんな感じです。



 

***




 次に、「じゃあ『(いわゆる)玉コレステロール』と(いわゆる)『玉コレステロール』は、それぞれどう違うのか?」について説明します。


 先ほど、それぞれをに例えましたが……


 始発駅はあらゆる物質の製造工場「肝臓」です。


 始発『肝臓』を出た「(いわゆる)善玉コレステロール」と「(いわゆる)悪玉コレステロール」という車両たちが、人体という環状線を、ぐるぐると走ります。


 それぞれの役割は、以下の通りです。




ーーーーーー?善?ーーーーーー

 ←←←【特急『善玉コレステロール』は、全身(全駅)のうち、コレステ・ロールさんの場所へ、コレステ・ロールさんの回収、お迎えに行きます】←←←


 \コレステ・ロールさん車!/

ーーーーーー?善?ーーーーーー




ーーーーーー?悪?ーーーーーー

 →→→【特急『悪玉コレステロール』は、全身(全駅)のうち、コレステ・ロールさんの場所へ、コレステロールさんの配達、お届けに行きます】→→→


 \コレステ・ロールさん車!/

ーーーーーー?悪?ーーーーーー




 あっ……


 あれれぇ!?


 いわゆる善玉も、悪玉も、等しく重要そうじゃあありませんか!!


 ちなみにですが、全身(の駅)で余ったコレステ・ロールさんたちが終電を逃して立ち往生、なんてならないように、(いわゆる)悪玉【お届け】よりも(いわゆる)善玉【お迎え】コレステロール車両の方を、増やしておかないといけないので、医者はそこばかりに注目して、「善玉を増やせ! 悪玉は減らせ!」と、狂ったように叫ぶわけです。でもそんな固執こしつは、バランスの崩壊に繋がりますよね?


 ということで、そもそも「善玉」や「悪玉」などと、善悪の二元論で考え、まるで勧善懲悪かんぜんちょうあくの構図に落とし込むような物言いはやめるべきです。


 あ、さっきからやたらと『(いわゆる)』と頭につけてきたのは、そういう意味でした。


 はっきり言って、この【悪玉善玉論争】は、悪玉というレッテルを貼られた側をおとしいれる、印象操作に等しいです。


(極端なことを言うと……仮にコレステロールを全身に「お恵みする」ものと「強奪する」ものという呼び方にしてしまえば、善悪の立場が逆転してしまいませんか?)

 

 そこで、これは私が勝手に思いついた造語なのですが……


 「悪玉コレステロール」と「善玉コレステロール」を、仮に「往路コレステロール車両」と「復路コレステロール車両」と呼ぶことにするのはどうでしょうか?


 往路には、お届け便なので、コレステロールという乗客が多いが、復路には、回収なので、全身でのコレステロール消費分を差し引いて、乗客は少ない。


 以上のようにすれば、いずれの車両も中立的ニュートラルな印象になるはずです。


 両者はどちらも必要なもので、バランスを意識すればいいだけのことで、一方を駆逐くちくしようとするのは御法度であると、理解していただけたと、思います。




***



 そして……


 ここからは、です。


 長い間日本では、【悪玉善玉論争】という、印象操作まがいのことがなされてきましたが、それならばなぜ……


 Q:なぜ医者は「玉コレステロール」を目のかたきのようにしてきたのでしょうか?


 A:儲かるからです。


 ……


 ……えっ?


 「おい加賀倉、流石にそれはじゃね?」


 という声があるかもしれません。

 

 ところがどっこい、「悪玉コレステロール」を悪者に仕立て上げることで何が起きるかが分かれば、私の言い分を理解していただけると思います。


 まず、論じるための大前提として……


 誤解を恐れずに言えば、多くの医療機関というのは、本質的には「営利組織」です。


 ちなみに、ここでいう「営利」というのは、「利益を出して儲けること」だけを指すのではなく、「収支の差をゼロに近づけ、組織運営をただ維持する」ことも含めさせてもらいます。


 そうする理由は、売上を、損益分岐点そんえきぶんきてんで止めようが、越そうが、それらは両者ともに、「ある程度の売上を立てる努力をしている」ことには変わりないからです。


 「利(益)」という語の言葉遊びのようになってしまいますが、とにかく、利益を残そうが残すまいと、それはただの「結果」に過ぎず、組織運営の過程で「売上を立てる」ことを意識した時点で、形式上、営利組織と呼ぼうと、非営利組織と呼ぼうと、やっていることには違いがないのです。


 もちろん、大病院などの「医療法人」に分類されるものは、営利組織の位置付けであり、医師という個人と、母体の医療法人は、完全に別人格として分離されているわけで、病院経営で得た財産(=利益)はすべて医療法人に帰属するのですが、ここではあくまで、「組織が成り立つために売上が必要である」という点を強調させていただきたいです。


(ちなみに、全て医者が、粉飾決算など、数字をちょろまかしたりしてポッケナイナイしているなどと、決めつけたいわけではありません。「誤解を恐れずに言えば」、というのは、そういう意味で使いました)


 となれば、そもそも法律上、「営利」目的の活動が可能である個人病院や診療所(クリニックとかがそうです)は、 運営上の財産や収入が経営者個人に帰属するわけで、なおさら、売上に繋がる選択をする傾向は、高くなるでしょう。


 何が言いたいのか。


 売上を求める以上は、患者の体のためになるかどうかは別として、最も効率的に売上が立つ方法を選ぶのは、この資本主義社会に生きる人間として、自然なことです。


 要は、治すことよりも、儲かることを優先してもおかしくはないのです。


 もちろん、医療関係者側に情報の優位性があるのをいいことに患者にとって必要な情報を隠したりと、意図的に特定の治療方法に誘導しない限りは、別に儲かってもいいでしょうし、また、儲けよりも患者のことを思って、医療機関側が赤字になってでも患者の経済的負担を極力減らして可能な限り治療効果をあげよう、という崇高すうこうな志を持たれている医療関係者の方も、いるはずです。が、インフォームド・コンセント医師と患者間の十分な情報共有の上での合意が、「十分」とは何か明記していないのと、どこまで行っても「義務である」のをいいことに、あちらの儲けを優先している事実は、ここ数年で大量発生したからも明らかです。(これは根本的には医療機関よりも上位の組織によるルール決めが悪くはありますが)リスクが意図的に隠蔽され(二〇二四年十一月十一日付で、結果的に国が認めるものだけでも八〇〇〇件以上の健康被害と八〇〇人以上の死者を出し)た注射を打つために残業と休日出勤をすればするほど、いつもよりも余分に稼げたのは事実ですし、PCRというウイルスの検査に使ってはならない単なる分析法を使って、そうでない病人も新型コロナと診断し、診断すればするほど、新型コロナ病床が増えれば増えるほど、医療機関に支援金が入る仕組みが使われたことですし、医療機関が患者の健康よりも儲けを優先する可能性はゼロではありません。


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

【以下三点、ご興味ありましたら、参考までにですがどうぞ(全て厚生労働省の公式文書です)】

・「疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会 新型コロナウイルス感染症予防接種健康被害審査第一部会 審議結果」

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001330287.pdf


・「新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金(医療分)における『時間外・休日のワクチン接種会場への医療従事者派遣事業』について」

https://www.mhlw.go.jp/content/000775957.pdf


・「令和3年度新型コロナウイルス感染症緊急包括支援事業(医療分)の実施に当たっての取扱いについて」

https://www.mhlw.go.jp/content/000775955.pdf

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 さて、長い(が必要な)寄り道を一旦終えて、話を戻します。


 Q:なぜ医者は「玉コレステロール」を目の敵のようにしてきたのでしょうか?


 この問の答えを、詳細に解説します。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 【大前提】コレステロールを悪者にすれば、「コレステロール降下剤」を処方・投与する口実になる。


〈パターンA〉

①「コレステロール降下剤」の副作用には、胆嚢たんのうめられるコレステロールが増え過ぎて、胆石たんせき(=結石の類)を作ってしまう、というのがある。


②胆石は、肝臓・胆管たんかん(=肝臓と十二指腸を繋ぐ管)・胆のう(=肝臓の近くにある消化器で、胆管から伸びる)で悪さをして、細菌感染、すい炎、黄疸おうだん(=体が黄色くなる)を引き起こしかねません。(※ちなみに膵臓は、そこから伸びる膵管が、胆管と途中で合流して十二指腸へ繋がるため、肝臓や胆嚢とも近い距離にある臓器です)


③胆石由来の各種病気に対して、薬など、診療報酬点数に繋がる治療を施す。


④儲かる。


・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


 〈パターンB〉

①「コレステロール降下剤」の不必要あるいは過剰な投与により、コレステロールを主として作られる細胞膜(前述)は、貧弱になる。


②細胞膜というバリアが貧弱になった全身の細胞は、脆くなり、異常を起こしやすくなり、ガン化しやすくなる。


③本来ガンにならなくてもいいはずのガン患者が増える。ガンを宣告された患者は、高額(かつ苦痛を伴う)ガン治療を強いられる(ガン診断・治療の闇・利権については、ぜひ皆様にも調べていただきたいです)。


④儲かる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 上記のような、危険だらけのレールの上に乗せられないようにするためにも、「コレステロール」というものについての正しい理解は、極めて重要です。


 また、コレステロールだけでなく、人々の健康や命に関わる事柄の中には、正しい情報がどうやら意図的に隠されているらしい例が、無数にあります。


 もはや、それらある種の「罠」をくぐるには、有識者と呼ばれるような知恵のある他者に頼るだけではなく、個人で、自分で、真実を究明する必要性があるように、強く感じます。


 高度に情報化社会となった現代においては、ネット上で論文や公的文書に誰でもアクセスできますし、それらを元になされる各種の発信も細胞分裂の如く倍々ゲーム的に増えていきますから、選球眼、審美眼を養って正しく情報を取捨選択すれば、個人の力も馬鹿にはできないレベルになるはずです。


 ここ数年で大多数の日本人(もちろん私含め)が経験したこととは思いますが、医療のような専門知識が必要そうなことは医者という専門家に任せよう、という発想は、どんな場合もいけない、とまでは言いませんが、損することの方が多いように思います。


(今回、悪玉は実は善玉同様に重要だとご理解いただけたと思いますが、それなら…………これ以上はご想像にお任せします)

 

 最後に、コレステロール悪玉善玉論争をはじめとする、「医学のおかしさ」について、大きな理解の一助となるであろう、本当に人々の健康・命のためになる、素晴らしい参考文献を載せておきます。文庫本なので、今でも数百円で買えると思います。


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三石巌みついし いわお. 医学常識はウソだらけ-分子生物学が明かす生命の法則-. 祥伝社黄金文庫, 2009年.

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 最後までお目通しくださり、誠にありがとうございます。

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