素晴らしい小説が読めて良かった。ラノベに負けずに伸びて欲しい。

　なんとこの小説、1983年の作品です。今から40年前、既に「超能力バトル」は執筆されていたのです。（最近は異能力バトルという言葉がよく使われますが）
　しかも元々は漫画作品。
　作者の夏川さんの近況ノートに当時の原稿が一部アップされていますので、ぜひぜひご覧ください。（しかも夏川さん、手塚治虫先生ともお会いして、この作品についてお話をしているそうです。なんとまあ、びっくり）
　頭の中で漫画を読んでいるような、アニメを見ているような、だけどライトノベルではない、しっかりとした「小説」をお楽しみください。

怖さと面白さで読みだしたら止まりません。
奇妙な事故や自殺によって相次いで家族や友だちを亡くした主人公・友美。孤独な彼女だけが知る怖ろしい真実。事件を探る記者・菊池と友美の前に現れる正体不明の少年。
圧倒的な展開の巧みさと魅力的な配役で、最高のエンタメ作品がはじまりました。

と、いう展開になっていくのでしょうか？SFモノは苦手な私ですが、ホラー的な要素も含んでいて、文章も過剰な装飾がないので、理解し易く読みやすいです。

次々と現れる異能者達。現実にはあり得がたい話ですが、「この物語の主人公はあなた」と、語る作者さまの手腕で、今後どのように読み手の私達に絡んでくるのか…、色々な意味で非常に気になる作品です。