黒狼の血を引く少女が生きてゆく、至高の王道ファンタジー!

紅の民の族長である父と、精霊の一種である精獣との間に出来た半獣の子イルは、黒狼の姿に変化できる力を持つ。
本作はそんな彼女の成長譚です。

この物語はとある悲劇から始まりますが、それが本質ではありません。
イルは、特別な力を持つのにどこか自分に自信のない女の子です。
そんな彼女が、周囲の温かな人達に影響を受けてしなやかな心を身に着けて成長していく姿に心打たれます。

娘さんのために書かれたこの物語は、その隅々まで温かい慈愛に満ちています。本作を読み終わったとき、きっと温かく優しい気持ちで満たされていると思います。

魅力的な登場人物たちと、読者をワクワクさせる展開に、きっとあなたもアルカーナ王国物語の虜になります!

……ええと、書くべきことは全部書いてしまったので、ここからはこの物語のいちファンとして、個人的な感想を書きます。

すごくすごくすごくすごーく、大好きです!!!
素敵な作品を生み出してくださって、本当にありがとうございます!