1/3 妖怪は好きですか?


 私は好きです。


 と言っても、好きになったのは中学生以降のことです。小学生のころまでの私は、めちゃくちゃビビりでして、私の同世代の子が見ていた『学校の怪談』とか『花子さんが来た!』のようなホラーアニメは、一切見れませんでした。

 それは百八十度変わったのは、中学生の時に、友人たちの間で乙一さんが非常に流行ったからです。ただ、私が最初に読んだのは、ブログを書籍化した『小生物語』でして、笑いながら、「この人が書いた小説も面白そうだなぁ」と興味を持ちました。


 そのあとに、『夏と花火と私の死体』を読みました。とっても怖い、でも、この怖さの中に、面白さがある。それが分かったため、「もっとホラーに触れてみたい!」と思いました。

 考えてみると、『小生物語』で、乙一さんのユーモアに最初に触れていたのが幸いしたのかもしれません。それ以降は、恒川光太郎さんや小野不由美さんなどのホラー小説、『百鬼夜行抄』のようなホラー漫画も読むようになりました。ホラー映画は、まだちょっと苦手意識がありますが……。


 冒頭の話に戻りますが、数あるホラージャンルの中でも、妖怪系のホラーは結構好きです。頑ななルールがあって、何でそんなことをするのか分からない。寄り添えるけれど、完全に理解することはできない、そういうところが好きなんです。

 今回は、そんな私的妖怪解釈で書いた一作です。ホラーではないはず、です。


・『日常キリトリ線』より「第162話 一軒家の内側、そして外側」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881796766/episodes/16818093091477220249


 町の中をふらふらしていた座敷童子の女の子は、ぬらりひょんに勧められて、やっとある家に取り憑く。そこで一人暮らすおじいさんと変わり映えのない毎日を送っていたが、ある冬の日に……。

 こちら、去年のカクヨムコン短編フェスのお題「危機一髪」で書いたお話でしたね。それから、以下の短編ともつながりを持っています。


・『日常キリトリ線』より「第106話 朝の公園、深夜の高速道路」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881796766/episodes/16816452219893069003


・『日常キリトリ線』より「第116話 卵売り場前、その斜め後ろ」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881796766/episodes/16816927862960476071


・『日常キリトリ線』より「第144話 彼女の悩み、彼の天職」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881796766/episodes/16817330669410213251


 掲載順と時系列は同じになっているはずです。多分。これらは個人的に、「現代妖怪シリーズ」と呼んでいまして、本日アップした分で完結となっています。

 何か、良い話が思いつけば、また続きを書いてみたいとは思いますけれどね。いっそのこと、もっと別の舞台にしてみるとか……。


 そんなことを考えながら、本日はここまでとします。では。


















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る