1/2 私的シュールの源流
シュールな話が好き、と自覚していますし、どっかでも書いた覚えはあるのですけれど、何でシュールが好きなのか、と尋ねられれば、少し考えてしまいます。
おそらく、中学生時代に、漫画の『ボボボーボ・ボーボボ』やお笑い芸人のバカリズムさんが好きだったのが、根っこにあるのかもしれません。しかし、それはギャグとしてのシュールが好きということであり、ギャグ抜きとして考えると、別のルーツがあるのかもしれません。
思い出したのは、ダリのドキュメンタリーでした。確か、休日で、暇つぶしにチャンネルを回していたらNHKで流れていたのを、なんとなく見ていました。
当時の私には難しい内容でしたが、ダリの作品やそのエピソードは、強烈に焼き付いています。ダリが作った映画の『アンダルシアの犬』で眼球をカミソリで切るシーン。海に面したがけのすぐそばにある卵に見立てた巨大風船が割れて、ダリとその奥さんのガラが登場するシーン。象に乗ったダリ。弟子が作った作品に、自分のサインを書いて売り出しという話。亡くなったガラを自分でデザインした自宅の中庭に埋めてたという話などなど。『記憶の固執』などの絵は見たことありましたが、こういう人だったのかと、衝撃を受けました。
しかし、よくよく思い出すと、このドキュメンタリーを見たのは、高校生くらいの頃だったような気がします。これでは源流とは言えないなぁと、さらに記憶をさかのぼってみると、うろ覚えながらも、焼き付いた映像がありました。
日曜日の夕方にやっていた、ニャンちゅうの番組のワンコーナーだったと思います。マグリットの絵画をクレイアニメ化して動かすという、今でもチャレンジングなアニメが流れていた気がします。その中で、『臨床医』という絵に描かれた胴体が鳥籠になった男が、自分の鳥籠を開いて、その中の鳥を逃がすというシーンがあった、はずです。
滅茶苦茶ぼんやりした言い回しになったのは、見たであろうそのアニメの詳細を、探して見つけられなかったからです。いや、検索方法が間違っているだけなのかもしれませんが……。もう一度見たいので、見つけ出したいですね。
さて、本日紹介するのは、ギャグ寄りじゃないシュールなショートショートです。
・『日常キリトリ線』より「第161話 縫い目」
→https://kakuyomu.jp/works/1177354054881796766/episodes/16818093091421224362
暇なので、着古したTシャツを雑巾にしようと思い立った。縫い目を解いて、Tシャツをバラバラにする作業に、段々と集中して言って……。
一人称のシュールな作品は、だいぶ久しぶりに書きました。これで勘を取り戻せているといいのですが。
今回も、書き始めるのは遅かった方です。前途多難! しかももうこんな時間!
えー、後日も精進していきます。では。
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