機械オンチ・スマホオンチを自称するような人にこそ、読んでほしい!

これぞ「《現代》ドラマ」。ただの娯楽の域を超えた小説。二十年くらい前からの、インターネットの社会とリアルな社会との、関係・構造が巧みに抽出され描かれている。「インターネットという場」もまた、世界の一部であり、社会のひとつであることを再認識させられた。勿論、インターネットの社会とリアルな社会は別のものではあるのだけど……。愉しんで、たのしんで、そして読者に考えさせるものが残る小説ではなかろうか。