ファッション 男性の髪型編
大正時代の男性の髪型といえば「ツーブロック」と「オールバック」です。
男性の髪型は女性と違い明治時代から昭和にかけてそこまで変遷がありません。
江戸時代の髷を切り落とした散切りヘアをオールバックか七三分け、もしくは切りっぱなし伸ばしっぱなしのボサボサへアがほとんどでした。
大正時代の男性は外出時にほとんどの人が帽子をかぶる習慣があったため、そこまでヘアスタイルに気を使うことはなかったのかもしれません。
▼ツーブロック
今でもおしゃれなメンズヘアとして人気が高いツーブロック。最初に大流行したのは大正時代でした。
当時は「震災刈り」と呼ばれ、関東大震災からの復活を誓い懸命に働く気迫を込めた髪型でした。
大正時代のツーブロックではトップの髪の毛を立たせることはありませんが、サイドを短く刈り込んでトップの髪を横に流すアシンメトリーなスタイルは時代を感じさせないかっこいい髪型です。
▼オールバック
ツーブロックとともにオールバックも一般的でした。
当時も今もオールバックスタイルは変わりませんが、オイルやポマードで髪の毛を寝かしつけていました。
ポマードが日本で開発販売されるようになったのが大正時代中期。粘り気のあるポマードは今では人気も下火になりましたが、当時は最先端の整髪料で一般の人はなかなか手に入るようなものではなかったようです。
▼七三分け
サラリーマンの髪型の定番は、七三分けでした。
きれいに七三分けにした髪型は清潔感があり教養を感じさせるスタイルとして、サラリーマンたちに人気だったようです。
▼軍人の丸坊主
陸軍は基本的に丸坊主でした。
帽子を常にかぶる海軍は、帽子で隠れる部分の髪を長く伸ばすのが流行っていたようです。
ただし坊主にしなければいけないという明文化された規則はなく、シラミ対策として坊主が推奨されたのをきっかけに軍人=坊主が慣例となっていったようです。
ですから上官になると伸ばす軍人もいました。
また、大人で坊主だとその見た目だけですぐに軍人だとバレるため、身分を隠さなければならないような任務につく場合は伸ばしたようです。
漫画『煙と蜜』(長蔵ヒロコ/著・KADOKAWA)では、部下にどうして髪を伸ばしているのかと責められた土屋文治が、自分はただでさえ顔が怖いからかわいい婚約者を怖がらせたくなくて伸ばしていると答えるシーンがあります。
【参考文献】
「大正時代の男性と女性の服装10選!ハイカラファッションや髪型は?」
( ttps://cuty.jp/64756#heading-id-3050616)
大正浪漫資料集 時岡継美 @tokitsugu
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