この懐かしさは何だろう。

書かれているのは自分のことではないのに、
自分の中の「子ども」の部分をくすぐられてしまいます。

子どもの頃の冒険譚。
私にはそういう記憶はないのですが、なんでしょう、この懐かしさ。
まるで自分も、かつてそこにいたかのような。

こんな時間があったかも。こんな時間があったなら。
そんな郷愁とも、憧憬ともつかないような不思議な気持ちになります。

大人になってからこそ、こういう物語には揺さぶられてしまいます。
作者様の、同級生に語っているような、親しみのこもった文章が良い味を出していて、
読みやすいです。

その他のおすすめレビュー

西奈 りゆさんの他のおすすめレビュー446