2円とレシート

2円とレシート

「あ、あれ俺なにしてたんだっけ……ええと、今日のバイトが終わって。えでもここはレジカウンターか。あ、まだ仕事中だった……のか。あ、お客さんがきた」

「いらっしゃいません。はい全部でお会計748円になります。……750円お預かりしまして、2円とレシートになります。ありがとうございました」

「……ふぅ。あ、いらっしゃいませ。えー全部でお会計748円になります。……750円お預かりしまして、2円とレシートになります。ありがとうございました。……なんかラッキーな感じがするな」

「お、お客さん……いらっしゃいませー。あ、ここでお会計できますよ。……袋もですね……全部で……な、748円になりま、す。え、750円からですか……ああいや、大丈夫ですよ。あーいやいや硬貨で受け付け可能です。はい、あはい、お預かりしまして、2円とそれとレシートになります。ありがとうございました。……3連続とかまじかよ」

「いらっしゃいませどうぞ、はーい、商品お預かりします。えー4点で……あ、クレジット払いですね！はい喜んで！！そしたらここにICチップを読み込ませていただいて……ありがとうございます。えー全部であー748円です。はい一括で……少々お待ち下さい……ん？このカードはご利用いただけませ、ん。あーあーすみません。お使い出来ないみたいです。代わりのお支払い方法は……現金ですね、はい。お札でも可能ですよ。あ、750円から……2円とレシートになります。ありがとうございました。なんかおかしい、おかしい絶対……」

「怖い怖い、怖い帰りたい……いらっしゃいませ、はい。はい。はい。はい、748円です。はい750円からはい、2円とレシートとです、ありがとうございました。はい、はいはい748円です、はい２円……あ、QRコードでの支払い、ええ、ええ！どの会社でもイケますよ。ええ、どうぞどうぞ。それがダメならクレジットカードでもいけますよ、あとギフトカードも商品券もいけますよ。あとあと、うちは市内で使える特別商品券なんかも使えま……やっぱり現金払いですか、あはい750円お預かりの2円とレシートです、ありがとうございました」

「2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート……2円とレシート」

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「ええ、捕えたサンプルは順調ですよ。投与した薬剤の調整が大変でまだまだ完成には遠いですが、時間が経てば良い商品になります。ああそっちのほうは万事上手くいきました。遠い親戚という事で話をしたら相手方も信用してくれたようで、無事退職させることができました。完成次第、中身を商品の中に入れますね。あ、完璧は目指さなくていいのですか。ええ、ええ、あはい。なるほど、あくまで人間らしくある必要があるのですね。わかりました、ある程度は余力を残す形で。ええ、ええ。はい。また後日に」

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「これが噂のロボットか。見た目はまんま人間で違和感はほとんどないじゃないか、すごいなぁ。会計スピードなんて人の比じゃない程に早いし、お釣りを渡す際のスピードなんて即座にできて素晴らしい。これだけの性能ならばレジ混雑もすぐ解消できるだろう。ちょっと前に退職代行で急にやめたアルバイトの後任はこのロボットに決定だな。あ、あと今レジ打ちしてもらってる別のアルバイトの子の分もこの会社に任せよう。ゆくゆくは全店のレジをロボットにして効率アップを目指すぞ。しかししかし本当に早い。特に2円とレシートの時なんて目に止まらぬ早さじゃないか、ハッハッハッ」