「そうはならんやろ」の入れ子構造

最初はカクヨムのあとがきをネタにした作品というだけかと思ったら、直後にあまりにも非現実的な展開が襲いかかる。その2つは確かに現実にもよくあるが、同時に起こることなんて絶対に無いだろう!もっとも、この後に「そうはならんやろ」の入れ子構造が始まり、ブライアン・W・オールディスが言うところの「気の狂ったスズメバチのようにブンブン飛び回る」展開の前に、最初のものはジャブでしかなかったことを否が応でも理解することとなった。スタンド攻撃ではないかとビクビクしながらスクロールしていたら、ラストの超展開を超えた超展開の前に唖然とし、最後の数行で「やられた」と思った。
この作品を読み終わり、様々な感情が渦巻いたが、少なくとも評価と感想をする気にはなった。つまり、この作品のねらいがぴったりはまり、大成功したということだ。

レビュワー