第4話 トーキング

今、目の前に座っている女の子は、僕と同じただの脇役だ。


自分の世界でこのマンガを読んでいるときに、目の前にいる女の子を見た記憶はない。


私はその少女のタイプを注意深く調べることにした。


青い髪、耳に大きな輪っかが目立つピアス。


正直言って、この女の子もとても可愛い。


そして、この少女が3話の間、誰とも話していないのを見た。


まるで主人公たちのシーンだけで、私たちはその隣にいる普通の人たちなのだ。


そう、実はそうなのだ。


私は、彼女に気づかれないように、消しゴムを彼女の下に投げ入れた。


それを見て、返してくれるかな。正直なところ、興奮している自分がいる。


刻一刻と時間が過ぎていく。さあ、私の消しゴムを見て、返して。


お願い・・・新章が始まる前に急いで。


嗚呼!私の消しゴムが彼の目に留まった。彼は屈んで私の消しゴムを手に取った。


「すみません、消しゴムが落ちました。消しゴムを拾ってくれてありがとう」


私はまるで少女が主人公であるかのように話しかけようとしていた。


私の声を聞いて振り向いた少女の青い瞳は、髪と同じように空を思わせた。


私たちは数秒間見つめ合った。 少女が言葉を発しようとした瞬間、私が思っていたことが起こった。


やっぱり!急いでいた。


新章が始まる時だった。


学級委員長選挙の時だった。


二人の主人公が立候補していた。二人の主人公は、ボードの目の前で集計される票を見ていた。


「南20票、黄瀬20票。同数なので、お二人の意見をまとめて、どちらが会長になるか決めてください」


先生は眼鏡をかけた中年の女性だった。彼女は選挙結果を発表するために立ち上がった。


二人の主人公の顔が赤くなった。二人は別の方向を見ようとした。


「南は会長になれる。私は喜んで副会長になります」


黄瀬はかっこつけて南を感心させようとしていた。


「でも、僕は黄瀬君に社長になってほしいんだ」


南は恥ずかしそうに抗議した。


その結果: 南が社長になった。黄瀬が副会長になった。


その背後で、二人は顔を赤らめながら見つめ合っていた。


エピソードは終わった。


注:私やクラスのみんなが投票した覚えはありません。


不条理な状況であることをご理解ください。


次の章では、その女の子に話を聞きます!

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よんこま漫画に転生したけどサブキャラなのですぐに章が終わってしまいます! @gomatsu

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