リアリストなのに自称:雷神? 不思議な縁が結んだこの出会いの意味とは?


杜天佑は、わけあって資産家・江家の養子になった。それは少し前に亡くなってしまった幼馴染である江若雪と、莫大な結納金と引き換えに「幽霊の花婿」になることを余儀なくされたからだ。しかしその後、江若雪の幽霊が杜天佑に取り憑いてしまうことに····。なにをしてくるでもない幼馴染の幽霊にも慣れてきた頃、江家との縁を頼りに、王太子直属の機関・破迷司となり、世間を騒がせている連続殺人――『首吊り鬼事件』を調査することになるのだが····。

『首吊り鬼事件』を追う中で、ある運命的な出会いが待っていた。上司に犯人と疑われ、自身もピンチに陥ったその時、自らを「雷神」と名乗る謎の男・雷嵐が現れる。ふたりは『首吊り鬼事件』を皮切りにいくつかの謎を追ううちに、すべてがある者が企てた陰謀だったことを知る。

ミステリー要素のある中華風ファンタジー✨
怪異の謎を解くのではなく、これは怪異ではないという前提の下、解き明かしていくという一風変わった物語なのです!
主人公、杜天佑と自称:雷神である雷嵐。
そして、なぜか杜天佑を助けてくれる幼馴染の幽霊、江若雪。
それぞれが個性的で華のあるキャラクターたちがとても魅力的です。中華小説苦手、なんて方でも全然楽しめるストーリー。もちろん、中華好きな方にはささるバディものでもあります!

個人的には、彼の上司である段志鴻が意外と好きです。だめだめなようでそうでもない、かといって優秀でもないけどやる時はやるという(笑)

コンテスト参加作品ということで、応援しております! オススメの作品♪

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