第11話 暗闇の中で
私は18歳になった。
空は私を育てとして
スカウトをあの頃からやっていた。
まんまと、ではないけど
好きな気持ちもありつつ
利用されてしまったのか分からないけど
私は風俗店にいる。
「みぃ☆18歳未経験♪」
ソープランドで働いて
本指名はそこそこ取れていた。
空との連絡は、続いていた。
「今日、何本ー?」
「6本!疲れたよー」
「お疲れ様だよー!
お疲れ様って事で飲みに行こうか!」
これが定番の流れになっていた。
私が描いた空ではなくなっていた。
あんなに優しかった、空。
1度だけ抱いてくれたね。
私の気持ち知っていて、利用だったのかな?
だから
18歳になったらって言ってたのかな?
これが枕営業みたいな
ハマらせるやつだったのかな?
私の人生って
なんだったのかな?
こんな形を
私は描いていたのかな?
ふと、私の瞳はどす黒い色をしていたと思う。
もう、どうでもいい。
寂れたビル
最上階は12階
遺書に書いた文字は
「空に出会えて幸せでした
でも、苦しかったよ。
気持ちを利用されたのかな?
スカウトマンって知らなくて
育てだったのかな?
だとしたら、私は良いカモです。
だから、終わらせます。
空、ありがとう
そして憎しみも。」
私は身を投げた。
私。 柊 こころ @viola666
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