第10話 温かいぬくもりと
「身体売らなきゃ、お金がないよ…」
「18歳になったら
正式な所で働けるんだから
それまで一緒にいてあげるよ」
「だって…!お金の工面は!?」
「俺の家、帰ってくるの頻繁じゃないし
スペアあるから鍵も持ってていいし
好きに使いなよ!」
なんでここまで優しくしてくれるんだろう。
ただサイトで出会っただけなのに。
でも、この人も、何かを抱えてる。
私の直感は当たる気がした。
「未成年同士だよ?」
「年齢の形にハマってちゃだめー!
自分をしっかり持って、構えて。」
「う…ん」
「少しの間かもしれないけど
パートナーになってあげたいんだ。
美玖、どっか行きそうだから。」
「空も、どっか行きそう。」
「俺は大丈夫。信用しなくてもいいけど
美玖のそばに、出来る限りいるよ。」
この人は、どこか闇を持ったお人好し。
私の事なんて、好きなわけない。
だけど、抱いてしまう恋心が
とてつもなく辛かった。
空は
遠い。
眩しくて
私には勿体ない。
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