美しい語り口で、一本の桜の木の美しい話を聞かせていただきました。大切な人を想う心は、人でも木でも素敵なものだなと思いました。ラストの一文、好きです。とても好きです。
鈴木しぐれと申します。 和風ファンタジー、現代ファンタジーを好みます。妖とか付喪神とか、平安時代とか、そのあたりがツボです。書くのも、読むのも。 書くのは…
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(210文字)
桜の樹が語ります。ある時その樹が出会ったのは、ある一人の男性でした。桜は彼と心を通わせます。それは人と同じく、恋といえるでしょう。美しい言葉で語られる樹の言葉に聞き入ってしまいます。どう…続きを読む
お聞きください、葉擦れの音を。それはきっと、彼女の囁き声に違いありません。あなたも、立ち止まって耳をすませてみてくださいまし。この桜は、心を持ち、あるお方と出会い、そして名を賜ったのでございま…続きを読む
古式ゆかしい雰囲気が漂う作品です。とある家族を見守り続けて来た一本の木が、古風で情緒あふれる口調で語ります。自分には書けない上品な文章。洗練された気分になれます。
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