第三回 妖怪 Monster

 五人は宇宙船のコックピットに集まり、ワープの瞬間を待っていた。

 

「チャネル終端まであと1分です!」


 「5・4・3・2・1 抜けます!」


 瞬間、まばゆい光がコックピットを満たした。


 その光はすぐに引き、コックピットの窓から外の景色が見えるようになった。


 それは満天の星空だった。


「着きました!西牛貨洲です!」


「やっほー!久方ぶりの星空だぜ!」

 八戒が歓声をあげた。


「無事ついたようですね。一安心です。それではこれから須弥山儀から天竺の座標を計算して……」


 ドゴーン!


 何かがぶつかったような大きな音がして、船が大きく揺れた。

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MNEMOSYNE(ムネモシュネ) 一ノ瀬悠真 @simonneophyte

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