第7話 女神の詩
女神が
いち度も言わなかった言葉
わたしの頬にふれてごらん
そりゃそうだ
それを言ったら
あなたの幾万年の孤独が
音を立てて壊れてしまう
でもね
ほんとうは
どこかにあったんだね
乳首のように濡れた芽が
それが いつもいつも
あなたを苦しめていた
もし子供に戻りたいなら
鏡を見てごらん
言葉はいつも
自分だけに還ってくる
もう すっかり
やさしくなったよ
そこに映る
年老いた女神
詩集 「かまどうまのうた」 ふみその礼 @kazefuki7ketu
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