最近つまんなかった芸人3選

しのびかに黒髪の子の泣く音きこゆる

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最近つまんなかった芸人3選

♡4


ぐりー@お笑い番長

2024年12月1日 21:07


ええ!?

もう12月なのかい!?



そうすると、今年も恒例のアレですね・・・。



ご存知ない方の為に書くと、このぐりー、お笑いを見続けて25年。テレビだけじゃなくてライブやコンテストの予選まで足繁く通い続ける日々、気付けば誰が呼んだかお笑い番長(地元の仲間しか呼んでないけどW)。


それで最近のお笑いは本当にレベルが上がったけど・・・まだ信じられないぐらいクソ芸人ってのがいて、テレビには出ないけど、まだまだいるんですW


金返せ、チクショー!てことでね(笑)

晒し上げで~す。



1.〇〇〇〇〇

 二人組の男。今年初めて見た。揃いの黒スーツで出てきて、シュッとした感じだけど何かテンションが低く青い顔してて、その時点で嫌な予感。でも下手とかじゃないんだよな、頭イッてる人達って感じでも無くて。つまんないんです。カツゼツがね・・・ネタとネタの合間が異様に歯切れ悪い。なんかずっとブツブツ言ってる。よく聞いたら「南無阿弥陀仏」。お経呟いてる。


 なんでだよWWW


 緊張してたのかな、客に突っ込ませるシュール狙いだったのかな、他にも何かつぶやいてたけど、とにかくもうサムいサムい!


 最悪の3分半でした。

 二度と見たくないで~す(笑)




2.×××

 これも男コンビ、確かベテラン。中年の禿とデブの組み合わせで、見た目は100点。でも結果は0点。


 だってネタしなかったからねW


 いやしようとはしてたんだよW ハゲデブ二人でドスドスやってきて、マイクの前に立って、そこまでは良い。でも何か言おうとしたところでゲーハーが突然スラックスの尻ポケットからローソク取り出してさ、


 ライターで火点けたW


 ご存知ない方の為にお教えしますと、舞台上ってね、基本火気厳禁なんですW どうしても使いたい場合は事前に消防署に許可取らないといけないのW 演劇でもない漫才の舞台でそんな許可取ってるわけもなく、すぐ劇場の人が飛んできて退場させてたW


 ああでもハゲデブは必死に舞台に残ろうとしてて、ネタに使うのか知らないけど、線香とか数珠とか取り出してて、何する気だったんだかW




3.キカセト

 若い女の二人組。なんか成人してるかも怪しい二つ結びの小さいのと、バンギャみたいに白い髪のキレーなのの変な取り合わせだった。


 こいつらが一番最悪。


 それぞれ太鼓と銅鑼持ってて、漫才中バンバンジャンジャン鳴らしまくるんです。鼓膜弾けるかと思ったわ。しかも大声でずっと怒鳴ってる。チビの方はなんかキーキーエセ関西弁(「お笑い舐めてんのか」ってマジ切れしかけたW)で何言ってっかわかんなかったけど、白髪の方は聞き取りやすい声だったから内容が聞こえました。


「どうもこんにちはボク達(リアルボクっ娘W)は、キカセトでーす!! 突然ですが、フジモイアアさん(人名?)が亡くなりました!」ってずっと繰り返してるだけ。


 いや、どういう笑い!!!???


 最近はコンプラ厳しくなった分、逆にセンシティブな政治ネタとか男女ネタとかぶっこんで笑いを取るところも多くなったけど、ただ不謹慎なだけで面白くなるわけないじゃん。何がしたかったのかわけわかんねーよ!


 もうええわ!!


 ありがとうございました~。




 はい、というわけで、お笑い番長魂の告発でした(笑)


 とまあ、今年は念仏とか線香とか不謹慎野郎(女)共スペシャルでまとめてみました。この手の奴ら、もう目に入る度ムカついてしゃーない。本当許せないですよ、楽しようとしやがって・・・


 安易な笑いに喝!




 ここまで読んでいただきありがとうございます。面白かったらフォロー、♡よろしくお願いします!







柳田國男『葬送習俗語彙』(民間伝承の会、一九三七年)より


三、二人使ひ


 喪に入つての最初の事務の一つは、一定の親戚へ知らせの飛脚を立てることで、多く組合近隣の者が是に任ずる。此訃報に赴く者が二人であることは、不思議と全國に共通して居る。何故に必ず二人で行くかの理由は、まだ名稱の方からは之を窺うことが出来ない。奥州の九戸郡では、一人で行くと死人が後からついて来る。故にもし一人で行かねばならぬ際には、腰に鎌を下げて行くといふ。是は其まゝでは會得し兼ねるが、使に行く者は本来「忌」に参加せぬ人であり、知らせる相手方は之に反して、當然忌のかゝる人であることを考えると、或は二人といふことは忌の力に對抗する趣意とも解せられる。







あーそう、あの記事、読んでくれました?


まあ、自分もお笑いファンなんで。


ああいやいや、あの記事書いた人は全然知らないんです。ただ、あの記事に出てくる×××ってコンビ。昔好きだったんですよね。テレビには出なくて、ライブとか営業でしか見れないんですけど、だから最近仕事忙しくて追えてなかったんですよ。それでちょっと思い出して検索したら、あれが出てきて。


でも、あんなことするような人達じゃないです。


小道具とかは使わない、喋りとドツキの強さでやってきたコンビですよ。しかも記事にあった通り十年以上はやってる人達が、裸火なんて使うはずない。


しかも線香とか数珠まで出してきたそうじゃないですか。もう不謹慎ネタ通り越して、純粋に不気味だなって。それに、次の記事が……あれですしね。


で、こういう話題、好きかなって思って紹介したんです。







この度はお悔やみ申し上げます。

♡0


ぐりー@お笑い番長

2024年12月4日 23:52


フジモリマナさん

この度はお悔みお申し上げます。


もういっぱいわかりました

のでお許しください。


もう私の後ろに現れないでください。


もう私の行く道の角に立たないでください。


何度も何度も言われなくても

わかります


もう繰り返さないでください

「伝えて、もう死んだ、止めないで」

とのこと、

いっぱいわかりました


これでいいですよね


もう現れないでください

お願いします


すいませんでした







柳田國男『葬送習俗語彙』より


セッカクヅカヒ 人の終りが近付くと、近親に知らせる習はしは弘く存するが、會津などでは其報知を折角使と謂つて居る(若松市郷土誌)。此使を受ける者の範圍は、死使よりも又遥かに狭い。つまり末期の水を取り、魂喚ばひに参與しなければならなぬ人々である。


シニヅカヒ 遠州では訃報を齎す役を死使と謂ふさうである。


シニビンギ 三河西加茂郡では、是を又シニビンギと謂ふ。少しの支度も無しにすぐに立ち、日の中でも提灯を下げて行く。受けた家では時刻の如何によらず必ず其使に食事をさせる等の、色々の此時に限つた作法がある(民學、ニノ四號)。


【中略】


キカセト 千葉縣では弘く、この通知の役を聞かせ人と謂つて居るやうである(匝瑳郡誌)。







おー、おお、キカセト!


思い出した思い出した。


そう、そいつらもいた。


おー、おお、二、三カ月前だったかな。


そうどういう趣旨の企画だったかは忘れたけど。そうあの新宿の小さなハコ、地下二階。そう、えー、〇〇〇何とかって若手も、嫌いだけどベテランの×××もいたよ。他にも一組、二組。




みんなあの後からおかしくなった。




……ライブ自体は普通、そのキカセト以外。キカセトは楽器鳴らしながら騒ぐだけ。うるさかったよ。だからかえって他の芸人が面白く見えて、「良い日だったなあ」と思って帰った。


その次の週、出演者の内の一組をまた見る機会があって。そいつらはトリオだったんだけど、二人組になってた。でも、いなくなった一人も舞台袖で覗いてるんだよね。ぼっ立ちで、他の二人と同じで……決死の表情? うーん、すごい鬼気迫る感じ。それで何するかと思ったら、「フジモリマナさんのご冥福を申し上げます!」って叫んで、土下座して。芸とかじゃない、ただ懇願してる。


もうただただ困惑、「何これ?」で。そいつらのSNSとか見てもわかんない。トリオの名前でパブサしたら、同じように困惑してる人ばかり。


で、やっぱりどうもおかしくなったのは、あのライブの後かららしくて。気になって他の出演者を検索したら、わかる範囲だとどこも同じ感じ。何か意味わかんなくて怖いな、と思ってたんだけど、そのうち意味わかったんだよ。


俺のとこにも来た、フジモリマナさん。


名前……胸に書いてあった。仕事終わって酒飲んだ後の帰り道で、幽霊って、ゴミ袋いっぱい被ってんのな。店で売ってるような、半透明のゴミ袋を頭と足、両方から何枚も被せて真ん中でガムテで貼り合わせてあって。それで名前が胸辺りにマジックで書き殴ってあって、数枚のビニール越しに人の、女のシルエットが見えた。


飲んだ後の帰り道で、人気の減った住宅街、アパートとアパートの間から視線を感じて目を向けたらそのゴミ袋女がぼっ立ち。シルエットの口元辺りが、数枚のビニール越しにパクパク、膜みたいに動いてさ。喋ってる。掠れた、震えるような声。


『あ、みんなこれに会っておかしくなったんだ』って直感した。


もうビビっちゃって、逃げたよね。


走って、走って、自宅のアパート駆け上がって、自室に飛び込んで鍵を閉めた。バカみたいに手が震えてカバンを取り落としたから、しゃがんで、拾う。立ち上がる。


カサ、って。ビニールが俺が立った時の空気の動きで揺れる音。


部屋へ続く暗がりの中にフジモリマナさんが、立ってる。


数枚のビニールが膜みたいにパタタって動いてさ。


「伝えて……もう死んだ……止めないで……」


俺はもう震えることもできないで、ドアに張りついったきり、まんじりともできない。彼女は同じ言葉を何回も何回も繰り返して、時間が同じ数秒を一生繰り返してるのかと思うぐらい何回も繰り返して、俺の意識はフッと途切れた。


それで起きたらもうフジモリマナさんはいなくなってた。


その日は。


次の日も現れて、その次の日にも現れて、次はその三日後ぐらい……段々間隔が開いていく。でもそっちの方が怖くて、開けば開くほど今日かもしれないと怯える時間が伸びていてくんだ。最近は色んな薬飲んで頭ボヤボヤで、大事なことも忘れっぽくなってるんだけど……あの恐ろしさだけは記憶から消えない……。


だから芸人の人達が「伝えて」「止めないで」って言葉に縋った気持ちもわかる。「誰かに彼女が死んだことを伝え続けれていれば、もう出てこないでくれるんじゃないか」って期待してるんだよなあれ、多分。最初にフジモリマナさんの名前を出したキカセトの真似して二人組になったり、楽器鳴らしたり色々な伝え方を試しているんだろうね。まあ毎日その芸人達をパブサしてる感じだと……無駄なんだろうけど。


でも俺も期待が捨てきれなくて、こうやって話してるわけです。







■■■■「千葉県■■■■町■■■地域における葬送習俗の変遷」(『■■■■■■大学紀要 第一二巻(二〇〇八年)』所収)より


1.臨終後


【中略】


②親族への知らせ

 集落内外の親族へ故人の死を伝える役目として「二人使い」の風習が全国的に行われてきた。■■■地域にもあるが、一際特殊なものになっている。「キカセト」と集落内で呼ばれるそれは、実は昭和初期以前は別の名前であったとされている。柳田国男の著作に「千葉県では二人使いのことを広く聞かせ人と呼ぶ」とあった為、それに倣ったとのことで、元の名前は残っていない[柳田 1937年, 9]。また、二人使いは男性二人の組み合わせが全国で一般的であるが、当地では女性二人で行うものとされる。更に、死を告げる際は鐘や太鼓等で決まったリズムと「オウタ」と呼ばれる文句を明るい調子で唱え、死を告げられた親族はキカセトに決して反応してはいけない。見ることも禁止されていて、オウタを聞いた者は誰でも顔を伏せてやり過ごさなければならない。以上が一九八七年の初観察時の■■■地域のキカセトである。


 この風習の目的は全て「死人に遭わない為」という。元々は男二人で楽器なども使わずに死を伝え、伝えた者は茶の一杯でもいいから歓待する、というオーソドックスな形式であった。本来の二人使いも、柳田が「二人であることは忌の力に対抗する趣意」と解釈している通り、死の穢れに抗う為の風習だと考えられる[柳田 1937年, 8]。しかし、■■■地域では「ある時、死者にその工夫が見抜かれてしまった」のだという[■■村教育委員会 1976年, 254]。


【後略】







うん、今はこの辺の人でも誰もやってないと思うけど。


うーでも、私が見た時は、母と叔母で伝えてたかな。もちろん電話ね。


うー、オウタ? いや、そういうのは知らないけど。何かCDで昔の流行を流しながらやってたよ、「一応、一応ね」とか言って。それが面白くて笑ってたら怒りながら教えてくれたんで、ようやく覚えてるぐらい。母が若い頃は一応、車で直接家まで行ってやってたらしいけど。


うんうん、元の形からは随分かけ離れてるけど。文化は時の流れに合わせて変わっていくものだから。


それに、「そういうもの」らしいんだよ。


「元の形のままの方がいけない」って言ってた。


元のままだと、死人に気付かれて、捕まっちゃうらしい。だから二人って大事なところだけ残して、後は少しずつ変えるんだって。それで女にしたり、音楽流したり、名前も変えたりしてきたんだって。そうやって、死人に「キカセト」だと気付かれないようにしておかないといけないらしい。他の村人もそのルールを順守しないと死人に憑かれちゃうんだって。


うん大変だよ、だから廃れたんだと思う。


それに「そもそもキカセトをやるから死人に気付かれてしまう」って考え方もあるだろうし、やんなくていいんじゃないかな。今は葬式やんないですぐ焼いて終わり、なんて普通だしね、うちもね。




うー?




うん、なんでここだけ死人に気付かれるようになったのか、不思議だよね。


いや、知らないよ。


ただ、この辺のご先祖様に何か、拝み屋だか何だか、すごい力のある人がいて、その血が流れている人は、死んだ後も化けて出てきちゃう?的な。


ごめんね、詳しいことはもう誰もわかんないと思うよ。




うー、もういい?




あ、でもさ、その藤森さんとこの子も可哀そうだよね。


うん、あの坂上がったとこの家。会ったことはないけど、確かお孫さんが東京に進学したって聞いたから多分、その子。


うん?


だって、誰だか知らないけど、芸人のふりしてキカセトが彼女の死を伝えて回ってるんでしょ? もうずっと昔から見ても反応しちゃいけない決まりなのに、舞台に上がったりして、客も他の芸人も百人も何百人も見て、何カ月経ってもあの子が化けて出てくるんでしょ?


あの子の葬式、まだやってないんでしょ。


多分そのキカセトが死体をどこかに隠してるんじゃないかな。ゴミ袋とか被せて、暗くて、臭いの漏れないところに閉じ込めて。


いつまでも弔われないで、いつまでも客や芸人のところに化けて出るしかない。張本人たちはキカセトとしてちゃんと振舞ってるから見つけることができない。


「伝えて、もう死んだ、止めないで」って言うのも、本当は「キカセトに伝えて、『自分はもう死んだ存在だから、葬られて成仏するのを止めないで』と」って言いたかったんじゃない? 化けて出たって言っても上手く喋れないんだろ、もう本尊様の血が薄いだろうから……はは。


おかしいよなあ!


藤森さんとこ、本家なのに。


笑っちゃうよね。




あ、うんうん、ごめん。


詳しいことはわからないから、本当に。


でも、キカセトに彼女の死を教えられちゃった人達もそんなに心配いらないと思う。だってもう今だって何百人も見たろうに、幽霊は一人しかないんだから。会えたらラッキーだと思った方がいいよ。




はは、それにしてもそのキカセトってコンビ、何がしたくてそんなことしてるんだろうね?







わかりました

♡12


ぐりー@お笑い番長

2024年12月10日 18:29


 やっと面白くなってきました。

 傑作です。







あー、どうも。


最近寒いですよね。


ああ、そういえばあの記事、調べてくれました?




そうなんですね。


まあ、キカセトにはとりあえず気を付けます。


いやでももう手遅れかも。


ああ、直接ネタは見てないんですけど。こないだ新宿駅で路上漫才してて。あの二人の内、白い髪の子が綺麗だったから、ナンパじゃないけどネタの合間に声かけてみたんですよ。「今度やる舞台とかSNSとかありますか~」みたく。


それで楽器あるしどんなネタか聞いたら、今聞いた葬式の風習?みたいなのやってるって説明されて。よくわかんなかったんで「それ何が面白いんですか」って聞いて、そしたら。


「不謹慎なのが一番笑えるでしょ」って。


ぷふっ。


すいません、ウケちゃって。でもそれ聞いた周りの人も笑ってて。「キカセトは二人だから、漫才にちょうど良かった」って。


ウケますよねえ!


あ、それで今後の予定や連絡先も聞いてあるんですけど……え。




「もういいよ」?


はあ、ありがとうございました。






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