第4話 転機
毎日同じ朝。
子供を送り出し、昨日と同じ作業に襲われる。
昨日までなんとも思っていなかったのに、今日はどこか違う。
なんでこんなことしてるんだろう、私はもっとやりたいことがあったのに…
わかってる。過去には戻れない。
あの日、あの時の判断の終結が今を作っているんだから。
何億通りもの分岐点の結果が「今」なんだから。
ため息をつく自分を奮い立たせて、買い物に出かけることにした。
自分の好きな献立なんて作れない。家族のための夕飯の材料を買いに行く。
なんでこんな人生になったんだろう。
横断歩道の先にはいつものスーパー。
その時、私の耳には、爆走する車の爆音は耳に入ってこなかった。
それほどその時の私は人生に悲観していたのかもしれない。
あの日の景色 @naomizuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。あの日の景色の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます