7-4

「……恥ずかしいです」

「……そうですよね。僕もです」

「……」

「……」

「……なにを話せばいいのか、わかりません」

「……もし、アレについて話すのが嫌でしたら」

「……はい」

「別に話さなくとも大丈夫です」

「……いいんですか?」

「はい。自分で言っておいてなんですが、水上さんが嫌ならいいんです」

「……でも」

「ストもありません」

「……」

「……聞かなかったことにしてください」

「はい」

「すみません」

「……ふふ」

「……お願いします」

「————先生」

「はい?」


 私達がそれからなにを話したのか、それは僕達だけしか知らない。

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君と話をするには。 本田千秋 @rurupopo123

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