1 レギネの葉の下にへの応援コメント
虹乃ノランさま
こんにちは。
あんなに苦労したのに呆気なく再生した緑は顕花さんにとって福音なのでしょうか。彼女の気持ちの振れ幅が意外に大きくて、彼女はまだしっかりと生きているのだと思わされます。
3 イランカラプテのノートへの応援コメント
「ネズミが酒を造って烏が死んじゃう話とか」
→足寄ではそうなっていましたか?
この口頭伝承では鳥が酒宴を開いた際に、カラスがふざけて糞を酒に入れてしまい、周りから暴行を受けたので、トガリネズミが助けを呼びに奔走したが、戻ってきたときにはカラスが殺されていたとなっていることが多いですね。
「オイナ(神謡)とかユカㇻ(叙事詩)って言ってた気がする」
→これも足寄ではこう訳すのでしょうか?
研究上の訳し方については、長くなるので割愛します。
作者からの返信
ご指摘ありがとうございます
セジがいう、カラスが死んじゃう話、の内容については、夷也荊さまがご指摘のとおりです。あまりにもざっくり省略したため、ネズミの酒が死因のように伝わってしまったなら申し訳ありません。セジは記憶力が高いけれど、ざっくりした性格で、そのあたりのアンバランス差を考えるとこのような感じのセリフになりましたが、事実と違うのでは、というひっかかりを残すのであれば削除するか書き換えた方がよいかもしれませんね。ありがとうございます。
オイナ、ユカラについては、北海道民族学会が用いている表記を採用しました。ここではストーリー進行に深くは関わらないので、伝承の区分を細かく注釈することはさけました。ルビ位置に配置したために短く意訳されているものを採用したのですが、万が一書籍化などがある場合には、枠外注釈が適しているだろうと思います。
http://hes.official.jp/images/kaishi_pdf/15/15-04-sakaguchi.pdf
4 湯舟に浮かぶ海月への応援コメント
虹乃ノランさま
こんにちは。
このお話もまた一日ずっと世界から抜け出せず、動揺したままです。
「おれと結婚しねえ?」と尋ねたセジの言葉が幼いままどこにも行けない彼の心の痛みであるなら、顕花さんの湯舟に飛び込んできたのも、同じく、男としての興味で包まれた母にすがりつこうとする幼子のあがきなのでしょうか。
見られたこと、尋ねてもらえなかったことに顕花さんは傷つき、見てしまったこと、傷つけてしまったことにセジも傷つき、どうしてこうならなければならなかったのかと、ひたすら苦しいです。
作者からの返信
おはようございます。毎話、大変長いにもかかわらず、最新話を追いかけてくださり光栄です。この小説は、某賞の講評(別作品)にて「作家としてどうしてもこれを書かなければいけなかったのか、それがどうしても見えてこなかった」とかかれたことに対する、今の私のアンサーでもありました。
今しか書けないことを書こうと思い筆をとりました。
少し長い話になりますが、半分は過ぎました。ふたりがどうなるのか、見届けていただけたら、とてもうれしく思います。いつも丁寧なお言葉を、本当にありがとうございます。
5 ゆるされる色 小山友梨奈への応援コメント
虹乃ノランさま
こんにちは。
セジのモデル姿に胸をつかれ、それに衝撃を受けている自分に嫌悪感を覚え、昨日一日ぼんやり考えていました。どぎまぎしながら物語を追っています。
作者からの返信
佐藤さん、おはようございます。コメントをありがとうございます!
セジのような境遇にあれば色々な誘いが舞い込むことはよくあり、こうして巻き込まれていくのだろうと。
同じく私も嫌悪感を抱いてしまうと思いますが、遠ざければすむものでもないし、もう拘っている。
周囲にも葛藤がうまれますね…
1 シリカゲルの骨壺への応援コメント
男である僕はこれまで産婦人科にそんな二面性があることを知りませんでした。
そうか、それは辛い、辛いなぁ……。
作者からの返信
なかなかわからない部分ですよね。命にかかわる病で診察を待つ患者がいる一方で、生まれる命をまつ人も通う。
高度周産期医療の指定病院では、妊婦さんも問題を抱えた方は多く通われているので辛い思いをされている方は多くいらっしゃいますが、それでも「嘔吐」ひとつ、その中身は異なります…
でも診療科をわけることも難しい現実もありますね
4 幸せの王子への応援コメント
虹乃ノランさま
こんにちは。いつも世界にひたるように拝読しております。
> もしも私が訳者なら、永遠の命をお与えになったとはきっと書かない。
この言葉に胸をつかれました。原作を読むことのない読者は訳書を原作者の作り出した破綻なき世界と解釈して味わおうとします。ですが、翻訳とは、例えば色覚に障害のあるかたのために異なる配色の図を準備するように、訳者による世界の解釈とそれに基づく内容への介入が不可欠な作業です。訳者が少し采配を間違えれば、原作者が伝えようとした世界をたやすく歪めてしまいます。想像すると恐ろしくなります。翻訳のはらむ危うさですね。
作者からの返信
佐藤宇佳子さま、こんにちは!寒くなってきましたね。キーボードを打つ指先もかじかみます。お身体には十分お気をつけておすごしくださいませ。
お言葉をありがとうございます!意訳の世界はたくさんありますね、村上春樹が訳した「大きな木」でさえ、本当にこれは原文の意味に即しているんだろうか、と考えることがあります。
そもそも文化が違うのだから、直訳をしても真意が通じるかどうか、という問題もありますが、童話の翻訳時にはこういった「わかりやすさ」が重視されているような傾向はあるような気がしてなりません。こどもの感受性を軽視しているのではないかな、という思いもあります。「教育」が孕む難しい問題ですね。
1 キャベツ太郎はおかずです。への応援コメント
ふたりの関係性がどうなるのか、気になります。
作者からの返信
かなりの葛藤がうまれることになります……少し長い話になりますが見てくださりありがとうございます!
3 また買うの?への応援コメント
虹乃ノランさま
こんにちは。
主人公の名前が出てくるたびに、華やかなスポットライトのかたわらで淡々と生きるいくつものモチーフが、残酷なほど鮮明に浮かび上がるように感じています。
作者からの返信
佐藤さん、おひさしぶりです、こんにちは!
コメントいただけて感激です……。
顕花、主人公には残酷な名前を与えてしまいました。タイトルにもなっているオンネトー周辺の森は、陰花植物の楽園と呼ばれていまして。
少々長い小説になりますが、もしお気に召していただけましたら、おつきあいくださいましたら幸いです。
(おっしゃられるとおり、本作にはこれでもか!という数のモチーフが出てきます……!)
プロローグへの応援コメント
先程は色々と賞を取っている方とは知らずに、生意気にもコメントしてしまいました。早速のご返信、併せて私の小説も読んで頂き有り難うございます(恐らくは好きなジャンルでも文体でも無かったのではないでしょうか)。
ノラン様は「猫の人」と、(私が勝手に)認識しておりました。
私も飼ってみて驚きましたが、トイレを所見で認識するのですね。
毎朝起こされて困っていましたが、最近は目覚まし代わりになると重宝しています。
機会があればダメ出しでもいいのでご意見ください。
作品はこちら(オントネー)の方が気になるので、チェックさせて頂きます。
作者からの返信
おはようございます。いえいえ、猫の人でよいのですよ!小説か猫かといえば、間違いなく猫ですので。
目覚ましがわりに重宝?☺️どんなに一日中ねていたくても寝かせておいてはくれなかったりするけど、われわれは猫様のしもべです!
先日カクヨム運営の方とお話する機会があったのですが、猫部のことをご存知で、よろこんでくださっていました。嬉しい
意見だなどと滅相もありません。またうかがいます✨
エピローグへの応援コメント
完結、おめでとうございます。
執筆、お疲れさまでした。
今回の御作はアイヌ語が沢山出てきて「小生へのご褒美かしら⁉」などと、
一人でテンション上がっておりました。
心と体に染み入るとても素敵な作品でした。
この物語を、有難うございました。
作者からの返信
夷也荊さん、とても長い物語だったにもかかわらず、最後まで寄り添っていただき本当にありがとうございました;;
セジの両親の背景についての設定はあるものの、ストーリー展開上はそこは敢えて見えないようにしましたが、複雑な血と文化の混ざった家庭において、何かあったのだろう、という想像上の深い余地が生まれてくれれば良いと判断してのことです。
アイヌに関してはメインの展開に直接かかわってはこないのですが、セジが捨てられた背景に関わってくるので全編通して要素をちりばめました。
本当にありがとうございました!