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2024年12月13日 08:28
虹乃ノランさまこんにちは。いつも世界にひたるように拝読しております。> もしも私が訳者なら、永遠の命をお与えになったとはきっと書かない。この言葉に胸をつかれました。原作を読むことのない読者は訳書を原作者の作り出した破綻なき世界と解釈して味わおうとします。ですが、翻訳とは、例えば色覚に障害のあるかたのために異なる配色の図を準備するように、訳者による世界の解釈とそれに基づく内容への介入が不可欠な作業です。訳者が少し采配を間違えれば、原作者が伝えようとした世界をたやすく歪めてしまいます。想像すると恐ろしくなります。翻訳のはらむ危うさですね。
作者からの返信
佐藤宇佳子さま、こんにちは!寒くなってきましたね。キーボードを打つ指先もかじかみます。お身体には十分お気をつけておすごしくださいませ。お言葉をありがとうございます!意訳の世界はたくさんありますね、村上春樹が訳した「大きな木」でさえ、本当にこれは原文の意味に即しているんだろうか、と考えることがあります。そもそも文化が違うのだから、直訳をしても真意が通じるかどうか、という問題もありますが、童話の翻訳時にはこういった「わかりやすさ」が重視されているような傾向はあるような気がしてなりません。こどもの感受性を軽視しているのではないかな、という思いもあります。「教育」が孕む難しい問題ですね。
2024年12月12日 19:34
うわー、なんか色々と考えさせる回でした。この話を読めてよかった……
こんばんは、とてもうれしいご感想です…ありがとうございます😭
虹乃ノランさま
こんにちは。いつも世界にひたるように拝読しております。
> もしも私が訳者なら、永遠の命をお与えになったとはきっと書かない。
この言葉に胸をつかれました。原作を読むことのない読者は訳書を原作者の作り出した破綻なき世界と解釈して味わおうとします。ですが、翻訳とは、例えば色覚に障害のあるかたのために異なる配色の図を準備するように、訳者による世界の解釈とそれに基づく内容への介入が不可欠な作業です。訳者が少し采配を間違えれば、原作者が伝えようとした世界をたやすく歪めてしまいます。想像すると恐ろしくなります。翻訳のはらむ危うさですね。
作者からの返信
佐藤宇佳子さま、こんにちは!寒くなってきましたね。キーボードを打つ指先もかじかみます。お身体には十分お気をつけておすごしくださいませ。
お言葉をありがとうございます!意訳の世界はたくさんありますね、村上春樹が訳した「大きな木」でさえ、本当にこれは原文の意味に即しているんだろうか、と考えることがあります。
そもそも文化が違うのだから、直訳をしても真意が通じるかどうか、という問題もありますが、童話の翻訳時にはこういった「わかりやすさ」が重視されているような傾向はあるような気がしてなりません。こどもの感受性を軽視しているのではないかな、という思いもあります。「教育」が孕む難しい問題ですね。