概要
あなたの笑顔が世界を照らす、私の眼を焦がすほどに
親戚が集まる大晦日、主人公の雪と従兄弟の琢磨は近況報告をしていた。雪は琢磨に想いを寄せており、この二人だけの時間がいつまでも続けばいいと思っていた。しかし、琢磨の発した一言に雪は衝撃を受ける。
(光・元日・鍋の三題で書いた作品です)
(光・元日・鍋の三題で書いた作品です)
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!巡る思考は周回軌道
今日は大晦日。
多くの親戚が集まり、今年の総決算かのように話は盛り上がる。私にとっては好きな人に会える数少ない機会。太陽のように輝いた笑顔の従兄弟。私は意を決して従兄弟へ恋人がいるのかどうかを尋ねるのだが……
従兄弟、従姉妹。
この近くて遠い関係。
天体に例えられた従兄弟への恋愛感情が素敵でした。
一緒の料理に食べた料理の温度。
貴方の笑顔に照らされた私の温度。
外から受け内からじんわりと広がるような熱さ。
自分の身が焦げるほどに手を伸ばした太陽とそのまわりを大きく回る衛星。
衛星にとってはたった一つの天体。
だけど、貴方にとって私は、無数の内の一つでしかないのでしょう。
年末年始…続きを読む