第3話 疾走する哀楽
重く錆び付いた扉を開け、中に入った
石床に雑に投げ捨てられた
ニーケの異常に早い足に酔い、プラスして鞭のように連れてこられた
追加で食らった、雑に投げ捨てられ食らった石床の痛み。
それら含めた、酔いと激痛に
「おい、
「ッア!·····!」
ニーケは、冷めた目で悶え転がる
---------------------
「鬼だ。鬼すぎる。冷徹の鬼だ。あれはきっと地獄からの使者だ。獄卒が俺を迎えに来たんだ」
だいぶ痛みと酔いが治まった
暗闇から現れたニーケの手には何故かパンを持っていた。
ニーケは手に持っていたパンを
「え」
「
「せめて石床以外で食べたいのだが」
「·····」
「いただきます·····」
パンからは、ガリッ、とパンからしてはいけない音が齧る度に響いた。
「·····ニーケさんは食わないのか·····」
「自分はいい、獣の干し肉がある」
ニーケは小袋から獣の干し肉を取り出して
ニーケはブチブチッと獣の干し肉を食いちぎった。
硬くパサパサで味のないパンを食べる
「どうした百」
「ここに台所はあるか?」
「ダイドコロ·····なんだそれは」
「火をおこしたり水を汲んだり飲むところだ」
ニーケは首を傾げたが、思い当たる場所を指さした。
--------------------
ニーケが指さした方に向かうと、
「これは酷い·····」
「ニンジン?ジャガイモ?」
「おい、動くな百。死にたいのか!」
そんなニーケの方を
「ニーケさん、この野菜と牛乳は?」
「昨日助けた人から貰った」
隅々まで確認し、使えることを確認した
「ニーケさん、皿と鍋はあるかな?」
「·····さら·····なべ·····」
ニーケは皿と鍋と聞き、ニーケの足元に転がっていた木のボールと鉄鍋を手にし、
「それだったんだね·····」
「これがどうした百」
「ニーケさん、それを綺麗な水で綺麗に洗ってきてください」
ニーケが『なぜ』と
ニーケは、そんな
--------------------
鉄鍋と木のボールを洗い終わったニーケ。
ニーケが台所に戻ると日をおこし終えて、ニーケを待つ
ニーケは洗い終わった鉄鍋と木のボールを手渡した。
「うん、綺麗だ!。ありがとうニーケさん」
「·····」
その次に
.
.
.
.
床に寝そべって待っていたニーケに暖かいシチューの入った木のボールを
「まあ、いい出来なんじゃないか?」
「不味くないか?」
「暖かい·····」
「味の感想を求めたいんだがな·····。ああ、さっきの石のような硬いパンを浸して食ってもいいだろうな」
その様子をニーケはジーッと見つめた。
「ダメだ、そのパンは百のだ」
「元々はニーケさんのだろ?。それにこのパンを俺が食わねば絶対に死ぬということもない」
「·····」
ニーケもパンをシチューに浸し食べた。
「百は料理が出来るんだな」
「味は保証しないけどね」
ニーケは小袋から獣の干し肉を取りだし、
「自分は百のパンを貰った。だから私の獣の干し肉をあげる」
「!·····ありがと」
その獣の干し肉は先程のパンより固く、凄くしょっぱく
祓い屋と勇者 凛々 @kakuyom_333
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。祓い屋と勇者の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます