おぞましく、美しい

※読み合い企画からのレビューです

ある日、記憶を失い、人としての姿を失った「ネズミ」は、羅刹と呼ばれる存在が支配する村で保護されることとなる
羅刹とは、喉の奥に「鮮花」と呼ばれる軟骨でできた花が宿り、神の権能を行使する者たちのことだ
この設定が、まず美しい
そして、おぞましい
壱ノ花まで読了したが、独特の世界観に魅了された
タイトルにあるように、果たしてネズミたちはこの村から無事に脱走することができるのだろうか
……一筋縄ではいかない予感しかしないのだった