Icenock✕Diablous(アイスノック・ディアボロス)
@Tamura_1008
第1話 解放の灯火
小鳥が鳴く平和な平原。風のささやきが聞こえる。ここはフウリン村。
今日で16歳の誕生日を迎えたバーンは授与式を迎える。
「いよっしゃー!ほら!早く行こーぜマリー!今日は俺の"授与式"だぞぉ?」
「ちょっまっ...はぁ、はぁ、」
「かはは!笑胸がでかいとすぐ疲れるのなー!笑」
「ちょっと...今なんて?」
「あ"…うぎゃあぁぁぁぁ!」
「待ちなさい!!!」 スパァンッ!
朝からビンタを食らったバーンは少し不満げにして教会へ入る。
胸の鼓動が鳴り響く中ついに授与式が始まった。
「なぁ司祭さま!俺の!俺のチカラはどんなだ?!」
「おぉ...こりゃ私も見たことがない。解放の灯火[ネクストマグマ]だと、女神様は言うておる。」
その女神像が立つ噴水の水面に映し出されていた。
バーンは何がなんだか、一体これがどんな力なのかわからなかった。
ある孤島のとある古城では・・・
ゴロゴロ...
常に雷雨が降り注ぎ、鳴り響く寂しげな城には銀髪の少年と鎧をまとう褐色肌の女がいた。
少年はガラスのない古城の窓からじっと空を見つめていた。
そして女が言葉を放った。
「あら...だめよ?期待しちゃ...♡」
少年はこう言い返す。
「別に期待なんてしてませんよ..."マリー姉さん"。ましてや、"兄さんに会える"だなんて期待…」
次の瞬間
パリィィン!という音とともに女の喉元に届きそうなほど大きな氷の棘が地面から生えたのだ。
「…なんのつもり?ライト、」
女がそう言うと空気が一変した。
「すいませんマリー姉さん...最近過度にいらつくと無意識で出ちゃうみたいで...」
ニコッ
少年は静かな圧を感じる笑顔を見せた。
〜続く〜
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